ブログ「いらけれ」

「小説が書けて良かった」なんて書いたから、書き終えたみたいに言葉が響いている。いや響かせたんだけど、書けてなかった実際は。構想はあって、でも書けなくて悩んでいた。小説は登場人物が出てきて苦手だ、しゃべらせなくちゃいけない。独り言はしゃべらなくても成り立つ、楽だ(立つラクダ)。
それでも頑張って書いた。キャラクターたちが、そこにいる姿を想像しても、なかなか会話してくれなくて困った。本当に少しずつ、一言ずつ書いていった。

INTERVIEW FILE : ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB) <interviewer : R-指定 (Creepy Nuts)>
この動画のなかで、BOSSが「やっぱり俺根気強いんだよね」と話しているのに励まされた。サイゼリヤの、あの難しい間違い探しの残り一つの間違いを、結局僕が見つけるのは最後まで探しているからだ。そこに当てはまる言葉を最後まで探す、そんな根気強さを僕にって、生まれてから今更、神様にお願いしてもしょうがないから、僕が僕としてしがみついた。そうこうしている内に終わった。正確に言えば、あと数行で終わりというところまで辿り着いた。
その時、数週間前に書いた冒頭部に隠されていた本当の意味を理解した。そういうことだったのかと、書いた本人が驚いた。設計図も羅針盤も無しで、ただ目の前の一文を面白くすることだけを考えていたのに、思ってもいなかった大きなビルを建ててしまっていた。
金字塔?そんな大層な小説ではないけれど自分の最高、いや奇跡のおかげで、身の丈に合わない立派な文章になったと思う。書いてる間は死ぬほど辛かったのに、書き上げてしまったら、早く読んでほしくてたまらない。喉元過ぎれば熱さを忘れる。だから僕らは苦行を繰り返して、ずっと遠くの方まで行ける。
ちなみに、題名は「ジーニアス」になる予定。小説を読んでから、この言葉の語源を調べると、色々面白いかもしれませんね……なんつって、今のところ読む手段はないんだけどね!まずは文フリでの同人誌の発売を目指す!(その後、これをどうするかは未定。せっかく書いたので、インターネットで読めるように、noteで売ったりするかもしれません)
やることやらなくても朝は来るけれど、やることやった朝の方が清々しい。夜中に雨が降って濡れた路面が光っていて眩しい。その光景が美しく見えるのは、汗をかいた過去の自分のおかげだ。ありがとう自分、君のおかげで元気が出たよ。