ブログ「いらけれ」

スマートフォンのマイクが壊れかけているようで、まあ、風呂場に持ち込んだりもしているからしょうがないんだけど、電話しても声が聞こえないと言われることが多くなって、新しく買い替えるべきなのか、その場合にはどの機種にして、どのプランとどのオプションに申し込むべきなのか、考えている時間に生き生きしていた。らんらんと光る僕の目。水を得た魚のように没頭して、あっという間に暗くなり、いつの間にか明るくなる窓の外。
複雑怪奇な選択肢を前に、今支払っている額と、変更した場合の料金を真剣に比べたりして、頭を使っている気になれるのが、心地いいのだろう。大金持ちが、何も考えず大枚叩いてiPhone買って、時間をショートカットしている間に、貧乏人はさらに、自分で自分の首を絞めるように、時間を無駄にしていくんだよ。本当に考えるべきことは、他にあるって分かっているはずなのに。

上だけ見ていよう。

何を思ったか、忘れてしまっていた。午前4時に街に出て、こんなところに作ってどうするんだというコインランドリーが回っていたことについて、書こうと思ったことも。この世は因果で堪らない。もう何年も前に、東村山駅の前にあったあゆみブックスは、目利きの銀次という居酒屋に入れ替わった。最近、久米川駅の近くで営業していた目利きの銀次は閉店して、サイゼリヤが入ることが決まったようで、窓にバイト募集の張り紙がしてある。バイト募集は、ジーンズメイトが閉店してから、ずっと閉まっていたシャッターにも貼ってあって、アコレというイオン系列のディスカウントスーパーになるんだそうだ。すべては変わってしまう。しかし、忘れているばかりではなく、思い出すこともあって、東京しごとセンターで就職相談してもらっていたカウンセラーの人が、あるあゆみブックスの転調と知り合いで、そこでは万引きが多くて店を閉めたと聞いたらしいが、これが本当のことかどうかは分からない。本当に本当だと分かることは、数えるほどしかないんだ。

気持ちだけ切らさないでいよう。

最近、ユーチューブの動画を貼ったりして、音楽をよく紹介しているけれど、でも全部、これまでにも言及してきた音楽家ばかりで、それは、新しい音楽を探せていないからなのだが、そのことは、自分としてもかなり不満。マンネリ気味だよね。
聞いたことある音楽は安心だし、好きなものは好きだ、いつでも。つまらない音楽を聞く不満も不快も、新しいものに出会っていくことも、人生を豊にしていくのだから、と分かってはいても。安定の重力圏から逃れて、今日からまた探すぞ。

ブログ「いらけれ」

「こいつ、自分からは全然動かないな」って、痛いほど分かっているはずの僕は、背中を押されたときは、押された方へ動いたほうが良い。知らない人や、知らない場所や、経験のないことには、ドキドキしてしまうけれど。あと、出会いを大事にしなければならない。「隙あらば」という意気込みで、連絡先交換を積極的に狙っていこう。自分らしくない自分が、自分の理想なのだから。

「最近だと、だいたいMリーグ見ながら、コーヒー飲んでるか、ウイスキー飲んでるか、だねえ。ナッツとかチョコとか、一緒に食べながら。でもなくなっちゃって、そうそう、ネットで1kgのミックスナッツを、割引とかポイントを使って注文した、昨日。なんか、言い訳みたいに『注文が殺到しておりまして、配送のはお時間が~』とか、先手打って書いてあったから、いつ届くか分かんないけど。Mリーグが面白くってさあ、麻雀のプロリーグで、チーム戦なんだけど、でも、まだどのチームを応援するか決めてないんだよね。あ、そういやMリーグで面白い場面があって……」みてえな話を、旧友に会ってしたいような、そもそも別に会いたくないような。

退屈だったので外に出た。駐車場から現れた猫は、一瞬スマホに目を落としたら、胸ぐらいの高さのフェンスに登っている。パチンコ店だった土地は、重機によって掘り返されて、深い穴の隣にはコンクリートの瓦礫が積まれている。コイン精米所が撤去されている。前の道が茶色で、顔を近づけると、無数の米である。一年以上前に工事されてから一度も開店することなく、放置されていたコインランドリーに、ついにオープン日が貼ってある。2月8日は、私の誕生日の翌日である。

どうにも辛いなと、体調が優れないなと感じながら、さらに、車窓からの景色を眺める電車のなかで、うっすら目がかゆいなと思っていたが、見て見ぬ振りをしていたのだが、ツイッターのタイムライン上で、花粉症仲間の方々が、同様の症状を報告しながら、花粉についての呪詛、あるいはヘイトスピーチをつぶやき始めたので、ああやっぱり花粉だったのかと、とても暗い気持ちになる。正直、ゴールデンウィークとか、正月とか、夏とか冬とかより、花粉症期の方がよっぽど生活の中心にあって、しかし、その時期のことは辛すぎて、ほとんど覚えていないという悲しみ。花粉ゼロでもいいし、新たな治療法でもいいので、ぜひ誰かになんとかしていただきたい。ずるっ(鼻水をすする音)。さて、ここで一曲、聞いていただきましょう。毛玉で「花粉症」。


毛玉 – 花粉症 from 1st album “新しい生活"

ブログ「いらけれ」

書くことがない。書くことが趣味で、書きたくて書いていたはずなのに、こんなに追い立てられるなんて。一日生きて、1000文字書くことがないんだから、それはもう死んでないか?死んではないが、生きているとも言えないな。書くネタのために、何かしようか。泥棒にでもなれば、出歯亀にでもなれば、ネタも増えて、人間としても少しは面白くなれるだろうか。悩みのなかで、調子が出ない。酒でも飲もう。

牡蠣が「海のミルク」と呼ばれるのは、コトバンクに掲載されている解説によれば、乳白色の色合いと、栄養が豊富であるからだという。ホヤは、その形から「海のパイナップル」だ。これらは分かる。でも、クロマグロの呼び名「海のダイヤ」になると、急に価値の話になって、えって思う。

僕が昨日思い出していたのは、あの虐待死の事件のことだ。あのアンケートに書かれた、あの言葉を見て、何も思わないわけがなかった。取り返しのつなかいことは、この世にはたくさんある。簡単に解決しない問題だってある。でも、そのままにしておいてはいけないことだってある。だから今を、未来をなんとかするために、頭を使っていかなければならない。
小学校の何年生だっただろうか。ある時期だけ少し早く登校させられて、朝の授業を始める前に、本を読まなければならない時間があった。文字や文章は、いつでも読めば面白く楽しめたが、それでも強制的にさせられていたから、勉強と同じように、若干嫌いになってしまったように思う。僕には読みたい本がなかったから、母に持たされた本を読んでいた。読書習慣のなかった僕は、15分ほどしかない短時間では、5ページも読めなかったのではなかったか。そこには、アメリカの家庭で「それ」と呼ばれながら、ひどい暴力や虐待を受けている子どもが描かれていた。
覚えていることは、忘れてしまったこと以外だが、覚えていることを、忘れてしまっているような記憶もある。僕には、コンクリートの床と倉庫のような部屋と暗さとそこに立っている男の子のイメージだけが残っている。しかし、小学生にあの本を読ませる母の、当時の精神状態は心配だ。とりあえず、僕は虐待を受けることはなかったから、ここにこうしている。


Field Medic – “henna tattoo" (Official Audio)

gave you a henna tattoo
& it’s fading

「へんなタトゥーの歌かな」って思ってしまって、検索してからやっと分かったが、このタイトルは当然、「ヘナタトゥー」だ。映画字幕の誤訳に対して、過剰にツッコミが入ったりするけど、自分の知識不足や勘違いによる間違いって、なかなか自分で気づけないもので、でも、他人の間違いは簡単に分かって気づけるわけで、不公平だよね。そんなことより、良い曲なので聞いてほしい。

ブログ「いらけれ」

今、麻雀のMリーグの選手となっているプロ雀士が、数年前の動画で、麻雀が競技化して、スポンサーがついてという風になることを目指していると語っていた。そして、そうなった。その時は理想だった未来が、今になった。もちろん裏には、尋常ではない努力があったことも分かっている。
この数日が、自分にとって勝負だと思っている。いや、思っていく。転がり落ちていくのは、重力に任せていればいい。だから、逆らわなければならない。ここで踏ん張って、一歩頑張って書けば、自分の未来が開けるかどうかは分からない。しかしここで、努力を開始して、低い可能性に賭ける。これは、純粋な決意だ。

キャンプ中継のゲストにユーチューバーが呼ばれていて、今という時代が本当に、ユーチューバーの天下なことを実感する。時代は変わった。つまりその天下だってどれだけ続くか分からない、ということなのだけれど。

リアル麻雀やってみてー、そんで、全然お金賭けたくねー、と思っているが、近所を調べても、いわゆる雀荘という奴のサイトすらほとんどなく、もちろん入門者へのイントロダクションなどあるはずもなく、おい麻雀、そういうとこだぞって思った。
あとルール。麻雀を知らない人にとっては、麻雀のプロ団体ごとや大会ごとに、ルールに違いがあるって驚きなんじゃないだろうか。例えば、一つの役の取り扱いについても、認めるところと認めないところがあったりして。点数計算についても、なぜ最小単位が100点なのか、それ以下が無いなら、1点として計算すればいいのではないのかという、これは、テニスのスコアの数え方が0、15、30、40であることに対する違和感に通じるものだが、それはいいとして、やはり複雑で難しいと思う。これについては、U-NEXTパイレーツの朝倉pもインタビューで、メジャー化へ向けたルール簡略化の必要性を語っている(※インタビューはこちら)。麻雀普及に真剣なプロは、みんな考えていることだろうけど、既に決まりがあって、それなりに認知されているものを変えていくことの難しさも、容易に想像できるとはいえ…どうにかならんかなー。
とりあえず、まあ、天鳳でも始めてみるかー。

この世界における、私とは誰か。

床である。大きな錦鯉が飛んでいる。頬が張り付いてしまうのではないかというほど冷たい。部屋に明かりはないが、かつてないほど明るい。飛んでいた錦鯉が、床に消える。永遠だった時間が終わった。怪物はもう、この部屋にはいない。目を閉じて、私は床になった。


GRAPEVINE – その未来

たった今その声が聴こえたような気がしただけ
たった今どこまでも行けるような そんな気がしただけ