ブログ「いらけれ」

いつもより少しだけ早く起きて、近くのセブンイレブンで発券、渋谷らくごへ

全員好きだ。志ら乃さんは真面目に狂ってるし、小助六さんは丁寧で心地よい。遊雀さんは、見てて華やかというか明るくなる、今一番好きかも。圓太郎さんは文句なしに上手い。試し酒って、少し前まで演目名だけしってて、サゲで「そうか、今のこれが試し酒だったんか~!」となった経験あり。おそらく難しいだろう噺だよね(お酒を飲む間とか?)、でも、僕は名人のしか見たことがなくて、小里んさん、文蔵さん、圓太郎さん、ここ半年のシブラクで三回出会ってる。この噺は、見る側が久蔵を応援してしまう噺だ、ということを再確認した。みんなもっと落語見にいけばいいのに、もったいない。

しかし、シブラクも三周年か~、第一回に喜多八さん見てなかったらこんなに落語が好きになっていただろうか。あの衝撃。そして、つまり、三年間欠かさず毎月生で落語を見てるのか~、と感慨深い。少しは「にわか」から脱せただろうか。以前は、松之丞さんでもゆったり見られたんだもんな~、帰るとき、次の回と入れ替わりの人凄かったな、大人気だもんな松之丞さん、などと思った。

公開稽古会は行ったことないけど、吉笑さんが古典かけてたりして、シブラクは会として、また少し別の意義深さが出てきたのかも。なんて、ただの客としては、いろんな挑戦も含め、楽しめるのが一番意義深いのだけど。


BOY – We Were Here (official video)

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火曜日のあの日、午前中に面接を受けて、それが終わった時にはまだ、心は決まっていなかった。

ぼくは新しいことをするのがとても苦手だ。知らない店に入るのも、知らない人の中に入るのも。恥ずかしい話だ、初めて映画館に一人で行けたときは嬉しかった。とうに二十歳を超えていた。
ときどき、なけなしの勇気を出してみる。恥をかくこともあるけれど、そのおかげで楽しい思いをする方が多いことを知っているから。

神保町の、知らない店で鴨南蛮を食べた。たまたま頑張れる心と体調だったのだろう。その月から始まった「渋谷らくご」に行こうかどうか、ずっと迷っていた。けど、初の生落語行くぞって、その時決心できた気がした。
始まるまでのけっこうな間を、どう過ごしたのか覚えていないのは、おそらくドキドキしていたからで、多分街をうろうろしていたはずだ。

今では人気の「シブラク」も、当初はお客さんが少なくて、本当に。入りのまばらな客席は、そのまま埋まることなく、開演したのだった。後ろの方に、おっかなびっくり座っていた。

そこで、衝撃を受けたんだったなあ。終わったあと、速足で渋谷の街を歩いたのを思い出す。感動を、伝えるすべも相手も居なくて、興奮をそうやっておさめたんだ。
仕草と声色と表情で、情景が浮かんで。くだらなくて笑えて。愛とか教わったと思って。
あの「お直し」じゃなかったら、毎月公演に通ったりしなかったかもなあ。

今年初めの高座で、入院しながら色んなネタを思い出していたって話をされていた。もしかしてそういうことなのかなって思ったけど、忘れるようにしていた。数週間前に夢で訃報をきいたけど、現実じゃなくてよかったって思った。これからも、まだまだずっとなんて、そう思っていた。

来月からどうするか、今はまだ考えられない。でも、師匠もシブラクは良い場所になったって、そういってたし、どうしても見続けたい人がもういなくても、場所を信じて観に行く。
ああ、そしたら絶対寄席にも行かなくちゃ。高座で「寄席は良い」と何度もいってたし、その話をする時は何しろめっちゃ良い笑顔だったのだから。

喜多八師匠で始まった超幸せな落語ライフを、これからも続けていきます。ありがとうございました。

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2015.12.15 渋谷らくご「しゃべっちゃいなよ」より





受賞者の皆様、本当におめでとうございます。

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11/18の渋谷らくごのさらっと感想です。

まず「ふたりらくご」。
一之輔師匠と喜多八師匠が最初に「渋谷らくご」で同じ出番だった時に、喜多八師匠がやった演目が「粗忽の釘」だったなあとか、喜多八師匠がdisじゃなくシブラクをちょっと褒めた!とか、一年見てきたご褒美をもらえた気がした会でした。
トップの中のトップ二人の、身体的表現力と、語り口に感動しました(その場はもちろん爆笑でした)。
同世代の、お笑いが好きな子とか、映画が好きな子に観てほしいなあと、ほんとに思う。なんとか誘わないと。

そして「渋谷らくご」。
馬石師匠の「甲府い」に感銘をうけました。ほんとは、『渋谷らくご一周年記念本』だけ買って帰ろうかとも思ってたんですが、観てよかった!
ストーリーだけでは感動できないと思う。その、まさしく「人情」を、じんわりと、心から「いいなあ」と思えるのは、馬石師匠の演じる登場人物が魅力的だからかなあと。
二つ目の、小辰さん、鯉八さん、正太郎さんも凄かった。しのぎの削り合い!
小辰さんは正統派。聴いてて気持ちいい「金明竹」。聴き比べたことが無いので他と比べては分からないのだけれど相当面白かったです。
正太郎さんは、にぎやかデフォルメ派。動き一つ、みてて楽しい落語!何度もきいた「火焔太鼓」も、フレッシュに聴けました。
鯉八さんは……。天才!リアル「俺ほめ」からの「やぶのなか」。今までは独特のワールドに連れていかれるような高座だったのですが、今回はそのワールドが現実に溶け込むような感じでした。特にまくらが。「やぶのなか」は、これだけでブログ書きたい!手法の発明だ!って思いました。すごすぎて度肝を抜かれました。

開演前、終演後には、らくごカフェ主宰の青木さんがゲストのトークがあり、落語マニアの視点からの意見が聴けてよかったです。

大満足で千秋楽公演は終わったのでした。