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ブログ「いらけれ」

「だし揚げせん」を食べてます、と、いきなり告白して始めます。うーん、せんべいはウマイが、人生はどうも上手くいかない。日記は書けないし、応募したくなるような仕事はないし、頭は痛いし。昨日の日記だって、あんなの書くのに2時間もかけていてはいけないだろう。人生の無駄遣い。それでいて、ほとんどアクセスはないのだから、虚しくなっても仕方がない。せんべいがなくなって、僕は途方に暮れる。
お休みでもいただこうかしら。セブ島にでも行こうかしら。それは嘘だし、旅に出るつもりはない。海外旅行なんて、一度もしたことがない。人生が薄いのは、本当に良くないことだ。それが、本当によくないことなんだと分かったのは、昨日の日記を書きながら、知識も想像力も貧困だから、物語を肉付けていくことができないと感じたからだ。それまで、借りてきた本で、小説についての評論を読んでいたのも、大きかったのかもしれない。小説家というのは本当にすごいと思った。
「リカルデントガム」を噛んでます、って誰が知りたいんだ、そんな情報。この世にはたくさんの小説がある。僕は、オリンピックに100m走の代表として出場することは、どんな人生を送っても、なかったと思う。小説って、誰でも書ける気がするけれど、そこではもちろん、個々の能力の差というものは歴然としてあって、でもそれは100m走のように、はっきりと数字で結果が出るようなものではないから、勘違いをしてしまいがちだ。しかしさすがに、自分で書いてみれば分かる。同じスタートラインに立とうとすら思わなくなるほどの能力差。恐ろしくなるほどの才能の違い。
何も食べていません。それならば、書かなくて良い。まあでも、気が付けただけ良いんじゃない?という素朴な反応を、僕は、僕だけはしてはならない。このようにして、やっと僕の人生が始まったのだと理解しなければならない。こんなことでも、始めなければ何もなかったのだから。人生は長い、と思いたいが、その実、長かろうが短かろうが関係ない。終わるまで続くという点では、何一つ変わりはないのだから。死ぬまで持続する時間の中で、唐突に起動してしまった人生の中で、何ができるか……こんな、意味ありげで内容の無いことを書き連ねているのは、弱っているからなのかもしれない。頭の痛みがひどくなったせいで、気分が悪くなって2回吐いたし、さっき。いろいろ無駄だったな、せんべいを食べたこととか。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤