常に今は美しい

ブログ「いらけれ」

「強い風で」
5月に書いたブログに、「熱文字」でおなじみのほね先生からコメントをいただいて、舞い上がってしまった。先生が投稿されているハガキを、いつも「すごいなあ」と尊敬しながら聞いていたので(気になった方は、先生がピクシブに投稿しているSSを読んでみてほしい。この筆力よ!)、まさか向こうからコメントをもらえるなんてと、本当にびっくりした。あまりに手ごたえがないブログで、畳み方まで考えていたところだったのだけど、もしかしたら、こういう風に届くことがあるかもしれないと思ったら、続けていくのも悪くないかな、と思った。

来月のデモクラシーカフェは(会のブログはこちら)、「なにが対話をはばんでいるの?」というテーマだそうですよ。これ、僕が初めて参加したときに感じた(そのときのブログはこちら)、以下引用

話し合いのファシリテーションは、非常に大変だと思います。とくに話し合いの場においては、どうしても小さな上下関係ができてしまうものです。年上/年下、男性/女性などで、前者が教え、後者が聞くという形になってしまいがちです。

という問題に、びったしくるものですね。また、まだここに書いていない最近考えていることにも関連していて、個人的にとてもタイムリーだなあと思いました。ああ、"マンスプレイニング"の話もしなければならないですし……今から楽しみです。

「Coke ON」というアプリを、僕はそれまで知らなかった。町はずれの大きいスーパーで、「ジュースでも買おうかしら」とさまよっていたところ、僕の目は陳列されたペットボトルのなかの一つ、「カナダドライ サングリアスパークリング」に被せられた紙に釘付けになった。そこには、紙の裏側に書かれたクーポンのコードを、「Coke ON」に入力すれば、自動販売機のコカ・コーラ製品が一本無料になると書かれている。半信半疑、いや二信八疑ぐらいでそれを手に取った。
QRコードからアプリをダウンロードし、クーポンコードを打ち込んだら、たしかに「ドリンクチケット」なるものが手に入った。まだ、すべての自販機が、アプリに対応しているというわけではないらしいが、家の近くにも5~6台は対応機があるようだった。
疑いを残しながら駅前に出て、対応機の前に立つ。すぐに、スマートフォンと自販機はBluetoothで接続された。スマホの画面を操作する。「ドリンクチケットを使う」というボタンを押すと、自販機のラインナップと、まったく同じ商品たちが表示される。少し迷ってコーラをタッチすると、「ゴトッ」っと音がして、自販機の取り出し口にコーラがある。横を通りすぎるおばさんが訝しんでいる。手品のようだ。
「Coke ON」には、「スタンプカード」という機能があり、商品を買うとスタンプがたまるという。また、「ウォーク」という機能もあり、ただ歩くだけでもスタンプをためられるようだ。スタンプがたまると、どうなるか。そう、「ドリンクチケット」が手に入るのだ。
「タダより高いものはない」という言葉が浮かぶ。いろいろな情報を渡しているわけだ。僕はビッグデータとして、統計的に処理されるのだろう。取り込まれていることも分かっているが、しかし、どうしたって他のメーカーの自販機を使うことは少なくなるはずだ。そこにあって、手に取れるお得さにはかなわない。コーラを飲みながら見たマンションは、夕日が当たってきれいだった。


【歌詞つき】世界の始まりに(live ver) /FoZZtone[official]

世界の始まりに 君を送り出そう

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤