10/21 デモクラシーCafe@東村山

ブログ「いらけれ」

先週の日曜日に、「デモクラシーCafe@東村山」に参加してきました。とても楽しかったので、私のように若くて(「26歳が若いのか問題」は、別途ありますが)、哲学カフェや対話カフェに参加してみたいけど迷っている、という方の参考になればと、少し文章を書いてみますね。

今月のテーマは「道徳は教えることができるの?」。そもそもデモクラシーカフェとはなんぞやということや、今月の詳しい内容については会のブログ(写っていますね、恥ずかしい><)に任せるとして、僕の持ち帰ったものを。

「道徳」ということを考えるとき、それは、いつどこでも変わらない法則のようなものなのか、時代や場所によって変わるものなのかというのが問題になるようです。例えば、現在では誰かを奴隷として扱うことは間違いだと思われていますが、以前はそうではなかった。だから、「道徳」は変わりうるものであり、相対的なものとして捉えることもできるし、いや、その当時の考えが、今では誤りであると分かるように、人類は、漸進的に普遍的な道徳に近づいている、だから、普遍的な道徳のイデア?みたいなものが措定できると考えることもできる。

まあ、これはその人の立場とまではいかないけれども、考え方の癖のようなものであって、違いがあっていいし、その違いを理解さえすればいい思います。正解のないことですから。そして話は、小学校などで「道徳」が正式な教科になることについて、どう考えるべきかに移っていくわけですが……ここでの対話が難儀でした。

もちろん僕も、この施策には批判的ですし、容易に国家(あるいは、現政権とそれを支援する人々)に利用されかねないことにも同意します。都合のいい人間をつくるために、「道徳」が利用されるのではないかという危惧も当然でしょう。また、理想的な人間像を勝手に作り、それを押し付けるべきではないという意見も確かです。

しかし、それならばこそ問題は、この施策が実施されようとしていること、つまり、これを良いと思い、これを良いと思っている政治家を支持する人が多いということなのではないでしょうか。「問題だよね、ダメだよね」と言って、”こちら側”で頷き合っていては、普通に「道徳」が教科化して終わりです。どうしても話が、いや話されている場の空気が、そういうものになってしまっている気がして、そこまで静かに聞いていた僕が、突然議論をかき回したわけですが(あの強引なやり方が正しかったのかは、今でも悩むところです)。

現実を変えるためにこそ、向こう側にいる人との回路を開かなければならないし、その方法を考えるためにこそ、この対話というものが有用なのではないかと思います。会が終わった後に、生活の中で誰かと話し合い、何か大切なものを伝えるときが、ここで対話した経験を活かすときなのでしょう。考えたり、聞いたり、話したりすることが、とても大変なことであることを理解し、会話の経験を持ち帰ることが大切なのかなと、その場にいながら考えていました。

また、これは余談ですが、今のやり方を批判し、例えば、こうした道徳教育を疑うような人間になるように育てるべきだ、というとき、そこには「道徳教育を疑うような人間」が、押し付けられる理想の人間像として、置かれてしまうのではないか…などと、考えてしまいました。難しいですね。

とにかく、こんなことを真面目に話しあう場があり、真剣に語り合っている人々に、静かにとても感動していました。お開きになった後にまで、僕の疑問に答えてくれた方もいて、本当にありがたかったですし、泣くほど嬉しかったです。実はみんな、いろんなことを知っていて、いろんなことを考えているんだけど、言う場がないんですよね。とくに、僕ぐらいの年代になると、ひとつもシリアスに語り合うことがない。だから、自分と同じようにシリアスに、現実社会に向き合って、物事を考えている人の存在を、知ったこと自体が喜びでした。

会の運営や、話し合いのファシリテーションは、非常に大変だと思います。とくに話し合いの場においては、どうしても小さな上下関係ができてしまうものです。年上/年下、男性/女性などで、前者が教え、後者が聞くという形になってしまいがちです。これは、現在の社会がそうなっているからで、しょうがないところもあります(もちろん、現実を変えていかなければならないでしょう)。

その条件の中で、対話を成立させるために、運営の方々は尽力されています(本当にお疲れ様です!)。なので、誰でも参加できると思いますし、若い方や女性にもっと加わってもらいたいです。午後のひと時を”対話”で、過ごしてみてはいかがでしょうか。迷っている方には、勇気を出してほしい!(やっと冒頭の話に戻ってきた)。たぶん、僕もいるし…って、これはプラス情報じゃないですか笑。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤