ブログ「いらけれ」

絶対に正しくて、絶対に間違いのない私が言うのだから、あなたはそれを信じるだけでいい。忘れていたことを思い出した。7時半と9時に鳴るスマートフォンのアラームと、スヌーズ機能を無視して、11時まで寝ていた私は、休みの日には目覚ましをかけないことにしたら、9時には自然と目が覚めた。つまり人間というものは、目覚ましに頼らずに起きた方が良い生き物なのではないだろうか。休日である今日は、12時になっても布団の中にいた私が言うのだから、間違いないわけがない。

音楽を聞いていたのだ。街を歩く僕は、音楽を聞いていたのだった。スネオヘアーの「フィルター」や、FoZZtoneの「Rainbow man」を、頭で意味を追って音楽を聞いている僕は、日本語ので歌ってくれれば、感動しやすいようだった。言葉の意味は、網膜からの情報を加工して伝えた。ただの団地が、世界の真実を語っていた。16時過ぎの空が、19世紀の画家が残した絵画の背景のようだった。世界の中心には僕がいて、音楽は、完璧に奉仕してくれていた。

二つ並んだ自転車の後ろには、子どもを乗せる座席が付いている。井戸端会議をしている彼女たちは、お互いがお互いに手振りを駆使して何かを伝えていた。僕は、イヤホンをしていたから、その会話の内容を捉えることが出来なかった。その時、図書館での出来事を思い出した。図書館ではイヤホンを取る僕は、その場に居合わせた。小さな女の子を連れたお父さんが、娘の嬉しそうな笑顔に向けて、言葉をかけた。「読み甲斐がある本が見つかって良かったね」というようなことだったと思うが、僕の耳が言葉をキャッチして、いたく感動したことは覚えているのに、正確なところを忘れてしまった。書き残さなかったことを後悔した。どんなことも、覚えている内に書くべきだと思った。

靴流通センターには、500円の変な素材の靴とかある。買おうか迷ったけど、変な素材だからやめたけど、2000円の靴は買ってしまった。キャメルっていうの?つうか茶色。人生で初めての茶色の靴。バッグを買ったときに、すでに一度店員さんに声を掛けていたから、「出ているのしかないですか?」と、スムーズに聞けたから良し。そのモデルの在庫は無く、陳列されているものしかなかったものの、サイズはぴったりだったから良しとする。その場でアプリをダウンロードして、8パーセントだったか割り引かれたのだから、この一日は、神に感謝しなければならないほどだ。


【歌詞つき】Rainbow man (live ver) / FoZZtone [official]

人には話してない
昔の事思い出し
揺れるよ
rainbow man