ポーズ

ブログ「いらけれ」

長い旅行記を書き終えて、そういえば僕は台湾を旅行したいと言っていたが、台湾まで行ったらその日記は何文字になるのだろう、例えばたった二泊三日の旅だったとしても一ヶ月ぐらいその思い出を書くことになりそうだと思った、一泊二日の長野旅行で十日分の日記を書いたのだから、書くのは大変だった、脳の一部を鰹節のように削っている感覚だった、紀行文が書けないなら創作はどうだと次の日の分を午前0時に書き始めたけれど、結局悩みに悩んで朝4時になっていた、しかしああいうことばかり書いていたい、それは日記にしない日々を増やすことだが、日記にしなかった日々も確かにあった、あったからこうして生きている、飲んだり食ったり遊んだりしている、そういえば久しぶりに「バトルライン」で遊んだ日もあった、戦術カード無しのゲームアプリをしこたまプレイしていたから、数字の組み合わせに関する把握能力や構想力は上がっていると思うのだが、そちらに慣れ過ぎてしまったことによる感覚のずれを感じた、例えば戦術カード有りでは1~3という弱い数字が「盾」の効果により少し強くなる、また8で殺されてしまいがちな9~10も「霧」や「援軍騎兵」などによってはっきり強くなっている、やったことのない人には分かりづらいかもしれないがこれは重大な違いだ、例えるならば麻雀における赤ありと赤なしのような、そういえば麻雀最強戦で鈴木大介九段が優勝していて驚いた、将棋だけが好きな人にはそのすごさが、麻雀だけが好きな人には鈴木九段の強さが分からないだろうから、その両方を知っている僕は得をしたと言えるだろう、とにかく戦術カード有りの「バトルライン」にはそれ用の調整が必要だ、あと戦術カードは自分が一枚使うと相手も一枚使ってくるからなかなか決め手にはならない、なので攻撃ではなく守備やカウンターに使うべきだと分かった、昨日は家の近所でヤギを見た、まだら模様で犬と比べてかなり大きかったし、あの目をしていたから間違いないだろう、リードにつながれて散歩をしてた、その辺りの草を一心不乱に食たべていた、本当なのに嘘みたいな日記になってしまった、何でもないことを面白く伝える術が身に付かない、エッセイの秘密を暴けないままに、ただただ記憶の手触りをそのまま出すことしかできていない、そう思った僕は家を飛び出して、照り付ける太陽が生み出す自分の影を引き抜いた、そいつを残して大きな森に入った。


Helsinki Lambda Club − ロックンロール・プランクスター(Official Video)

死ぬまで生きたら褒めてよ

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Posted by 後藤