10.8あったこと

ブログ「いらけれ」

この前の日曜日には、ナツノカモ低温劇団本公演「ていおん!!!!」へ行ってきた。予約するつもりだったのだが、ギリギリでいいやと思っていたら、ローチケの予約終わってしまっていた。その後も、メールで予約を受け付けていたのは見たのだが、メールを送るのって結構心理的なハードルが高い。送ればいいだけなんだけど、手間に感じられてしまって。
だから、確かなものは何も持たずに、手ぶらで電車に乗っていた。そういう気分で、夜公演に向かっていた。車内では、『みんなの「わがまま」入門 』を読んでいた。ほー、と思うこと多し。電車の方が集中できる感じ。西武新宿駅で降りて、少しだけ急いで、人が多くて、まっすぐ歩くのが困難な道を、15分ぐらい歩く。「All Blacks」と書かれた黒い服を着た人を何人か見かけた。昼間に試合をやっていたようだ。
急いだ甲斐もあって、開場数分前にプーク人形劇場に到着する。扉の前には、すでに列ができていた。当日券を買って、席に向かうところで、後ろから声をかけられた。久しぶりに会うお友だちだった。並んで座って、楽しく談笑している内に、劇場が暗くなった。
やすさんの服パツパツ問題とか、舞台に出演者が腰掛けるシーンが真ん前でビビったこととか、いろんなことがあったけど、今回もやっぱり面白かった。上手く言葉にできる気はしないけれど。
コントでも演劇でも落語でも、実は小説でも、そうだと言った瞬間にそうなるということがあって、つまり、「僕は人間そっくりに作られた精巧なロボットだ」と発した前と後で、目前の誰かが、著しく変化するということがあって、また、「ここは虹の上だ」と説明されれば、私たちがそれを受け入れて、そこは虹の上になる。その不思議さに自覚的というか、何を受け入れさせるのかということについて、非常に意識された作品だからこそ、言葉にならない面白さが宿っているのかなと思った。
買わないで後悔した前回の台本と、今回の台本を手に入れて、ピンバッチは売り切れていた。しゃべりながら帰って、ちゃんと頑張らないとなって思う。書くことはもちろん、語ることについても、ラジオパーソナリティーとしてね(この冗談肩書を名乗っていること、すっかり忘れていた)。
帰りの電車では、今回の公演を思い出しながら、今回の台本を読んでいた。90分の舞台でも、(当然アドリブもあったし、追加された台詞もあったろうが)文字にすると、それほどの量ではないことを知る。なるほど、と思う。口で語られるための言葉と、目で読まれるための言葉の違い。付属していた「創作ノート」で、まったく新しい世界を生み出すということが、どういうことなのか、その原理が少し分かる。コントを書いてみたいと思う……これは、ラジオコントをやるべきなのか?それは誰が聞くのだろうか。

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Posted by 後藤