たべられません
たった今バニラバーを食べたら、アイスの棒に2ポイントって書いてあったので、日記を書こうと思います。外れていたら書いていなかったのか、僕の人生は、そちらの道には進まなかったので分かりませんが。
「みんなで群馬に行こう」という計画が頓挫してしまったのは、ひとえにみんな忙しく、いつでも暇というぼんくらが僕だけだったからだけど、それでも会った僕たちが、なぜ西武ドームの一塁側内野席を買って(内野と言いつつも、そこにボールが飛んできたホームランになる、端も端の場所だった)、そこに座って野球を見ているのかは、僕たちにもまったく分からなかった。流れというのは、恐ろしいものである。結局、落ち合ったところよりも西武ドームの方が家に近かったし、さらに言えば、家の前の道を通って球場へ行くことになった。摩訶不思議アドベンチャーだった。
ほんの少し遅れて入場したら、すでに点を取られていた西武ライオンズは、そのままオリックスバファローズの勢いを止めることができず、まだ初回なのに5失点を喫していた。漂うワンサイドゲームの予感は、ライオンズの猛反撃によって、すぐに打ち破られることになり、そのまま乱打戦に突入。決着がつくまで、かなりの時間を要した試合は、いわゆるルーズヴェルト・ゲームでライオンズが勝利することとなった。
僕たちはといえば、知り合いの誰がどうしたといった話や、運転しないゆえ、ガンガン酒を飲む役割になった僕が、どの売り子からビールを買うべきかといった話に夢中で、大事な場面(山川のすげえホームラン!)をバッチリ見逃すなど、ある意味では一番楽しんでいた。
令和初の夏の思い出は、これだけでは書ききれないものだし、書けないこともあったし、それでも書いてみたい出来事もあった。ビックリするようなこと、ザワザワするようなこと、ハイボールの売り子のあくどい商売、清原のユニホーム……。小説のモチーフは、やはり、このような日から授かるものなのだろうと思った。
充実感と疲れとアルコールからか、僕が悪夢にうなされて目を覚ました次の日にも、ライオンズ対バファローズが行われたのだが、その試合は8対20という信じられないスコアになった(ライオンズ投手陣大丈夫かよ……)。それを見て、うん、この試合じゃなくてよかったねって、心の中の友人たちにLINEした。
それで今、僕がまとめて引き取った、余ったおつまみの入った袋を開けたら、未開封の貝ひもが出てきたので、むしゃむしゃ食っている(さっきアイス食べたでしょう!)。これ、こちらからの割り勘の提案を「いいよ」って、おごってもらった奴なんだよなあ……ザワザワ……むしゃむしゃ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません