感想-2 「真実」をめぐる物語として

ブログ「いらけれ」

いきなりイベントの感想を書けずに、青山ブックセンターの話をしてしまう。渋谷駅からは結構な距離があって、坂を下ったり、あるいは上ったりして歩いていたら、台風の影響か風は強かったけれど、かなり汗をかいてしまった。途中まで、グーグルマップの案内通りに進んでいたのだが、先の方に台本のようなものを持って何かをしている一団がいたので、手前で角を曲がったら、国連大学の敷地内に入っていたらしく、何かの催しの片付けをしている人たちに、怪訝な顔をされた。

見つけた看板を信じて進む。長い下りエスカレーターの先に目的地はあった。これで道は覚えたから、またトークイベントに来ようというときでも安心だな。イベント開始までは時間があったので本を見る。「青山ブックセンター書店員 山下優さんに聞く、本が売れる店作り」にある通りの、こだわりの伝わる棚で好感を持つ。いいなー。

そうやって店内をウロウロしていたとき、「STAFF ONLY」の向こうから結構ガタイの良い人が出てきて、うおっと思ったのが矢野さんだと、その時は確信が持てなかったのだが、トークのときに同じ服だったので、ああやっぱりと思った。マキタさんのブログに載せられた画像(「軽薄の日」)でも、その日の姿は確認できるけど、短パンで膝をかくマキタさんは、本当に完全無欠のおじさんだった。味しかなかった。

その存在感が、一挙手一投足が伝えることが絶対にあって、それは、あの本に書かれていたことでもあったはずだ。だから、行かなかったあなたは、本当にもったいないことをしたし、僕は得をした。なんたって、20時終了という予定を大幅にオーバーして、21時近くまであの面白いトークが続いたのだから。マジでお得だった。

矢野さんの来ていた許可局Tシャツ、僕も同じの持っていたから、着ていけばよかったなあ……って、相変わらず詳しい内容に入っていけない日記。イベントだから言える的な話も多かったし、多岐にわたる話題が取りあげられていたからなあ、難しいなあ(実は、僕のお友だちもイベントに来ていて、帰り道ではめちゃくちゃ喋ったんだけどね。トークを聞いてない人に、共有するのが大変っていうのもあるよね)。

僕が書けないでいる本当の理由が、僕には分かっている。すべての事柄について、二個ずつ書かなければならないからだ。誰かの苦しみは、世界の闇は、魅力の源泉にもなり得るということ。テクニックによって得る自由と不自由。アーティスト性と水商売性。明日こそは、その話をする。と、今日は予告に逃げて終わろう。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤