トリニティ
ペットボトルに入れた飲み物の冷たさを保存してくれるホルダーが、置いてあるはずの場所に無くて、家を出なければならない時間が迫っていたから結構焦りながら、そこにあったかごの中の布をめくったら、焦げ茶色の丸い何かが出てきた。ぱっと見は椎茸のようだった。「ちょっと、なにこれ」と親を呼んで指をさしたら、親も分からないという反応だったので、その場は任せてペットボトルホルダー探しに戻った。
ペットボトルホルダーは結局、いつも使っているリュックに入っていた(ずぼらすぎるだろ!)んだけど、聞くところによれば、あの焦げ茶色の物体は、からからに乾いたみかんだったという。いつのだ。夏のみかんって「千両みかん」じゃないんだから。あのみかん、発見後すぐに廃棄されてしまったようだが、ちょっと観察してみたかったなあと思う。今年の自由研究として。
泉まくら 『ヒロイン』
例えば、泉まくら「ヒロイン」のような良い曲がユーチューブで聞けるのは、基本的にポジティブなことだと思うけど、あーいいなーって単純に思ってて良いのかっていうのはあって、特にユーチューブは、かなり再生されないとお金にならないって聞くし、だからストリーミングサービスでも同じなんだけど、良い音楽を作っている人がちゃんと儲かってるのかなーってことが、非常に気になるわけ。
それでも選択肢がないから、とりあえずユーチューブに載せるしかないんだろうけど、そうやって一極集中してしまえば力が強くなって、後から元締めに勝手されてしまう。実際に今そうなってるし。でも、じゃあ他にどんなやり方があるのよって考えてみても、投げ銭的なもの、谷町的なものしか、思い浮かばないし、代替案が難しい。
文章でも同じで、一人でやっていこうというときには、サイト作ってアドセンスに登録するか、noteで投げ銭募るしかないわけじゃん。そんな状況よ。「では、物を作って、それで暮らしていくときに、どんなあり方があり得るのだろうか」……想像を超えるような、新しいあり方が出てくると良いなあ。
『コミックソングがJ-POPを作った 軽薄の音楽史』を、まだ一ページも読んでいないというのに、矢野利裕とマキタスポーツの刊行記念イベントに申し込んでしまった。絶対読み切れないというのに!面白そうだったからさ……。
この頃、たくさんの人に文章を読んでもらっているのはありがたいことだが、基礎体力である知識と体験が足りないのは自覚している。まだまだ駄目駄目だ。だから、名も知らぬ誰かのクリックに応えるためにも、もっと自分を追い詰めなければならない。そうやって、僕が愉快な人間になれたら、僕にとっても、あなたにとっても良いことだね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません