それでも、「それでもいい」と言おう

ブログ「いらけれ」

この2万歩の疲れが、どうやったら取れるのか分からなかったし、そんなに疲れていないのかもしれなかった。電車に乗りながら、帰ったらしなければならないことを考えていたら駅に着いていた。見えないほど先まで、これまでもそうだったように、この先も線路は伸びていて、こちらには未来があるんだと言われた。ホームから見た線路はそう言っていた。明日も続いていくようだった。聞いたことの大半は忘れてしまっていた。ためていたラジオのニュース番組は、入管法の改正にあわせて、外国人労働者の実体を特集している。こうして生きていることが申し訳なくさえ思えた。彼らのために、なにか仕事ができないだろうか。かといって僕は、おそらく一つも動かないことも分かって、本気で思った。種が蒔かれなかった土地には、花が咲くことはない。

人生の真実を知って、嬉しいと思うか、それとも悲しいと思うか。歌を歌うことと、詩を書くこと、人と話すことは決定的に大切なのだ、人類にとって。歌うことが好きな人は歌えばいいし、書きたい人がいれば書いたらいい。話したい人がいるならば、誰かに声をかけなよ。その日は朝から雨が降っていて、外に出かけるのが億劫だったから、ベッドにへたり込んでいた。酸欠のように目の前が暗くなって、脳が締め付けられて、瞼を開いていられない。僕のような壊れた機械は、回収されてしまえ。それでも、順天堂大学よりかはいくらかマシだけどな。こういうのは、どんどんやったらいいと思う。意味不明で、馬鹿で、救いようがないと分かっていたら、受験生も選ばなくて済むわけで、手間が省けるだろう。

苦しみのなかにいる。それでもヒートテックはちゃんと暖かくて、それはイトーヨーカドーの店内もそうだ。せわしないギターのリフ。足を引きずって歩く人を見ていた。なにか食べたいが金は使いたくない。考えるのは金のことばかりで、いっそ考えるのをやめて、とにかく稼げる仕事を探したほうがいいのだろうか?ものを書くのはあまりに金にならなくて、アンケートサイトとポイントサイトだけが拠り所になっている。そういえば先日、5000円分のポイントが、あるポイントサイトで急に付与されて驚いたなあ。これはまあ、ポイントサイトがアンケートサイトと提携してアンケートもやっていて、そのアンケートサイトにも登録している僕は、てっきりアンケートサイトが主催したものだと思っていた会場調査が、ポイントサイトがアンケートサイトを通じて主催したものだったから、アンケートサイトに付くと思っていたポイントが、ポイントサイトに……ああ、ややこしい!

愛すべき暮らし、平和、日常のなかにいて、それ一つで一日分の野菜の半分が摂れてしまうというレンジで温めるだけの鍋と、パックご飯に卵をかけたものは最高だったし、優しい気持ちで人のことを思っていたい。失敗を繰り返してしまう人を、悪事を反省しない人を、人の心を持っていないような犯罪者を、誰かを、許さない限り僕たちは許されることがないのだから。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤