掃除記

ブログ「いらけれ」

普遍を敷衍しようとする人々の力に、負けないように。

夜に寝て、遅く起きた朝に冷凍チャーハンを温めて、飲み物を取り出そうとした冷蔵庫のドアの、卵の消費期限が今日まで!残り4個!

とりあえず、温まったチャーハンの上でひとつ割り、混ぜ、もう一度レンジに入れて、少しだけ温め直した卵かけチャーハンは、なんかリッチだった。いや、舌が貧乏だった。そりゃ普通に美味しいだろう、冷凍チャーハンにも炒り卵入ってるし。食べている間、沸騰したお湯のなかには卵が3個。火を入れさえすれば、なんとかなるだろうという思想で。試しにひとつ食べたら、半熟より未熟な黄身が口中に広がり、もうひとつ食べてしまう。最後のひとつは、明日の朝にでも食べよう。

昨日のうちから考えていたプランが、大幅な変更を余儀なくされたのは、私が掃除を始めてしまったからだ。新しい敷布団を買ったので、それを搬入する前に掃除機をかけるだけのつもりで、どんどん興が乗った私により、古い携帯電話の古い契約書や、なんとなく並べていたウイスキーの空き瓶、ワイヤレスイヤホンを買うたびに増えるUSBケーブルなど、さまざまなものが捨てられていった。"燃える"と"プラ"のゴミ袋がそれぞれ3袋、"燃えない"が1袋になったからすごい。

断捨離は、本当に気持ちいいから危険だと思う。いるものといらないものを分ける、捨てるという一連のアクションのなかで刺激されるのは、私のなかの一番冷淡な部分な気がする。

若かりし頃に30キロ以上痩せることができたのは「踏み台昇降ダイエット」のおかげで、台にしていた新聞やら雑誌やらを詰めた段ボールも捨てるために開封したら、1面の記事が「裁判員制度開始」でクラっとした。そのころから置いてあったという事実に。

それなのに、また太ってしまった私は、買い物にでかけて、サラダとサラダチキンなどを買う予定だったのに、くもりガラスの向こうは夜の街で、もういいやと思ったから、昼食はゆで卵2個となり、夕食は冷凍パスタとゆで卵となった……って、ええ。

もういいやの力は強かった。残すよりはいい、という言い訳に負けてしまった。まさか今日が卵4個を食べる日になるなんて、昨日の私に教えてあげたいが、ヤツに教えたら掃除しなさそうなので、教えないでおこう。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤