つまらない嘘2

ブログ「いらけれ」

読んだもの:矢野利裕「初心に返るーーGTOとECDとBDP」、◎「まぶたの裏に大林宣彦監督を」(泣いた)/◎青羊(けもの)「にんじんオレンジ」(深呼吸のところが好き)
見たもの:「#1 ピエール瀧【YOUR RECOMMENDATIONS】」
聞いたもの:アトロク「PCエンジンとは何だったのか」、「台湾インディーミュージック最前線。生まれながらの独立派"天然独世代"編」/Session袋とじ「『ドラえもん論』後編」/東京ポッド許可局「推薦図書論 2020春」/熱文字「東京ロリンピック」僕おも「たいへんなものを壊しちゃった記憶」
買ったもの:トム・ニコルズ著、高里ひろ訳『専門知はもういらないのか』/防音テープ

今読むべき本っぽかったから買った『専門知はもういらないのか』の冒頭を読んだら、本当に今読まなければならない本っぽかった。『自由というサプリ』も少しずつ読んでいる。ちょくちょく吹き出す。「女子と目が合うとよくないなと思って、わざと目を寄せて歩いてたの」とか「もっと言えば、僕たちはみんな銀ペンなんですよ」とか。気になるでしょう?楽しい本だから、みんなも読んだら良いよ。

吹き出してしまうといえば、ジジェクのたとえ話、ジョークである。ここ最近、木原善彦先生の本を立て続けに読んでいたのだが、ジジェクの本からの引用がよくされていて、それを読むたびに笑っていた。"自分のことをトウモロコシの粒だと思い込んでいる男の話"、"ベッドの下にワニがいると訴える精神病患者の話"、"ウィスキーで睾丸を洗う猿の話"……。ジジェクはたとえ話が面白すぎると思う。とてもずるい。

それで私は今、ジジェクに見た目を似せていこうと、髭を伸ばしている。白ひげにならないのはしょうがないとして、なかなかモサモサにならないのがもどかしい。どちらかといえば、大谷亮平のようだ(髭以外は何一つ似ていない)。
マスクから髭がはみ出ていると、めちゃくちゃ訝しがられるので、そろそろ剃るしかないか。剃るのは面倒だから、私個人としては伸ばしていたい。ジジェク云々は冗談で、寝ている間に永久脱毛してくれるなら、それでも構わないのだが。
髭面のマスク男に、どのような視線が向けられるのかということについては、そうなってみないと分からなかったことで、もう一つ、そうなってみないと分からなかったのは、髪を切りに行きづらいということだった。なんとなく、濃厚な気がしてしまって。

壁が作られていく。まるで、タクシーの運転席と後部座席の間のように。野球場のチケット売り場とかって、そういう意味では先進的というか、手元しか開いてないあれで良いなら、あれが良いよなと思った。なんでそうなっていたんだろう、お金とチケットをやり取りするだけだからかな、やっぱり野球ファンに荒い人がいるからかな、とか考えていたんだけど、同じシステムを使っている宝くじ売り場を見て、外にあるからだろうと思った。つまり、全面が開いていると暑い、もしくは寒いという理由。

人っ子一人いない街を歩きながら、一つの決定を下す。それがそれなら、それで終わりにしようと思う。人生を選択する。どうせ死ぬだけ、それまでのことだから、好きに生きるよ。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤