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ブログ「いらけれ」

根本的に嘘つきだし、実際以上に卑小な人間として振る舞っているふりをして、実際はそれ以上に卑しい。引きこもりだった。心を病んでいる。運転免許証を持っていない。つまり、すべてを持っているのに、ルサンチマンだけを忘れてきてしまった。羨ましいと思う心すら挫かれてしまった。ね。この世でも焼かれているというのに、地獄でも業火にくべられるのだろうか。
おかしい。子どもの頃を思い出してみると、全部嫌な思い出だ。とても恵まれた環境で、毎日欠かさず三食取った末に、毒人間が生まれた。そんなことって起こるんだ、ということが起こった。金太郎飴のように、人生のどこを切っても、失敗が出てくる。もっとちゃんと、まともだったらよかった。しかし、そんな自分は、どのパラレルワールドにもいない。出発地点から、決定済みの最悪。

予感の通りの嵐になって、荒れた海の波が、岩にぶつかって砕けた。舫ってあった船は、どこかへ行ってしまった。強く吹く風の音だけが響いている。鳥が流され、犬がよろめいた。それでも世界は壊れなかったから、いつか、美しい夕暮れ時も訪れるだろう。僕の網膜が、それを捉えることもあるのだろう。

ぬるい冷奴を食べて眠って、違和感の無い夢を見て、パニック発作で目を覚ました。注いだ水の冷たさを、コップの表面で確かめながら、飲んだ薬をもらったクリニックには、もう行くつもりはない。精神科のことを考える。精神科か……。辛いけれど面倒だからな。
病院で聞いたのか、薬局で聞いたのか忘れてしまった。いつか、老齢の男と女が、「良い時代に生まれた」とうなずき合っていた。そこまで生きたから、そう思えているんだ、と理解するのは簡単で、それはつまり単純だ。そう思える人だけが、長く生き残れる社会なのだろう。僕は、絶対にそうは思えないだろうから、すぐ死ぬに違いない。
ちょっと負荷をかけると動かなくなってしまうのは、子が親に似るように、僕のパソコンもそうだ。ただ単に、安物だからなのだが。パソコンが欲しいと思って、ずっと探していたのだが、増税前に買うのが嫌で、そのままにしている。腹が立つことには、逆らっていかなければならないし、屈服せずに高楊枝を決め込む姿勢でなければならない。
日々アゲンストの連続で、そろそろ限界という感じがしている。新しいことを始める余裕がなくて、要領の悪さに落ち込んで、あんまり自分を苦しめないようにね。できるところから、できることを。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤