ここにある
仕事を探したいと思って探した。リニューアルしたというマイナビバイトが重い。設定していた検索条件が消えていた。担当者は頭がおかしいのだろうか。以前は、ログインしたらポイントがもらえていた。求人サイトで、ログインポイントは貯めたくないものだと思っていた。だって、毎日のように仕事を探しているということは、決まっていないということだから。貯まったポイントは、プレゼントの応募に使えた。いや、「使えていた」という方が正しく、いつからかプレゼントの募集はなくなって、貯まる一方になっていたポイントも消えていた。驚くほどの不誠実さだ。
日記が書けなくて、出かけることにした夕方。曇っていたのだから、傘を持っていくべきだった。歩き出して、引き返すのが面倒になった辺りで、雨が降り出した。
濡れながら、改めて心が引いていた。昨日のことだ、ふと、このサイトのサーバーとドメインの更新期限を確認しようと思った。期限は、まだまだ先だった。しかし、一年間で四千円もの金がかかっているという事実を再確認して、著しく機嫌が悪くなった。こんなことをしていて、何になるというのか。何にもなっていないから、毎日書き続けられるほど、暇。うすら寒くなってきた。
やりたいことはあって、東村山の情報をまとめたり、地元で店を開ている人にインタビューしたりしたい。ノウハウはあるのだし、いっそのこと、ここをその場所にしてしまおうか、とも思う。日記なんて、どこでも書けるのだから(さらに言えば、見せなくてもいいし書かなくてもいいのだから)。それに、地域密着型でワンテーマに絞った方が金になりそうだ。儲けるつもりなんて、さらさらない(という態度は取り続けたい)が。
いつまでここに住むのか、住んでいられるのか分からないけれど、住んでいるかぎりは、これぐらいの愛着は持っていたいと思う。やっぱり、この地で働くべきだろうかと、イオンでタウンワークをもらう頃には、全身がかなり濡れていたから、店内に入ることは控えた。誰か雇ってくれないだろうかと、ときどき光る空を見上げる。
雨は強くなっていたけれど、すぐにやむだろうと高を括って安全地帯から出た僕が、他にどんなことを思っていたか、何に注目していたか、告白しなければならないだろうか?雨である。濡れている。すれ違う。つまり、そういうことである。欲というのは、恥ずかしいものだ。とか言っている間に土砂降り。滝行のごとし。証拠写真を撮ろうにも、スマホの画面に付着する水滴のせいで、うまく操作できない。泣ける。
玄関に辿り着いたとき僕は、小学校の頃の、着衣でプールに入る授業を思い出した。シャツが拘束具のようだった。すべての布が、体に張り付いていた。人生を諦めないで、濃い色へと変わってしまったズボンも含め、全部着替えて一息ついたとき、頑張った自分を褒めた。そのようにして生きた。
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