裏側の温度

ブログ「いらけれ」

「ファンの皆様、おめでとうございます」いやね、かねがね書いてきたサイトの更新なんですけどね、とりあえずドメインの契約は一年更新されました(パチパチパチパチ)。契約時は1000円だったんですけど、更新は1500円で、なんだかずるいなあって思いながら、まあお金を払いましたよ。次の山は3月です。サーバーとの契約はそこまでなんで(なんかサービスで三か月分長い契約なんですよね)。だから、もしこのサイトがなくなるタイミングがあるとしたら、来年の3月ということです。そこを越えれば、また12月ですね。

リツイートできるのは、パッと見て分かるもの、パッと見てキレイなもの、パッと見て面白いもの……そうやって共有されることだけが良しとされて、自分が未熟で、まだ何が良いか分からないけれど素晴らしいものに向かう人もいなくなって、ここに立って私が、反旗を翻している。

大人が泣いている姿を見てしまった。昼寝から目を覚まして、喉が渇いた僕が部屋を出て、リビングを通って冷蔵庫から麦茶を取り出すだけのはずの、その間に兄が、ソファに座って電話をしながら涙を流している。とどまって話を聞くことはできなかったけれど、親しかった誰かが事故で亡くなったようだった。真っ直ぐ前を見ていた目が、こちらを見た。目が合って、心がざらついた。戸惑ってしまって、逃げるように部屋に帰る。いつか兄が、僕に話してくれるまで、僕は何も聞かないでおこうと思った。この日の夕飯の時に兄は、食卓にいなかった。

例えば、今目の前にいる誰かが、ひどい行いをしたとしよう。あなたは、その誰かを批判するだろう。それは当然なのかもしれない。でも、その誰かが狼に育てられていたとしたらどうか。その誰かは、ある意味での被害者なのではないだろうか。
こういうこと考えてしまうと、それこそ先日のデモクラシーカフェで、日本の教育はどうかという話になったけれども、日本の教育がひどいのならば、僕たちは知らないうちにひどいことをしていて、批判されてもしょうがないのかもしれない。あるいは、そういった批判すべき教育が、どこかの国で行われているとしたら、その国で教育を受けた人については、どう考えるべきか、という問題にもスライドされてしまう……。
万引き家族に育てられた僕は、万引きを当然のようにしてしまうかもしれないし、ある年齢を越えて大人になったら、すべてはその人のせいなのかもしれないし、しかし、洗脳とかあるし……。答えがあるものではないけれど、とても難しい問題があることは間違いない。

ブログ「いらけれ」

Posted by 後藤