断章1
一つ目の無意識と二つ目の意識がずれるから、これほどまでに大変なのであれば、物心なんてつかなければよかったのに。反目する直感と論理の狭間で私は、あくまでも一人の私として生きるように求められていて、でも、あの私の口から出たあれは、この私の言葉ではないから、それで"あなた"が傷ついたのだとしたら、その事実に、この私が傷つく。
右足は小指に、左足は薬指にマメができたので、僕はもう歩けません。だって、どちらの足を出しても痛いんだから!あの僕が出し抜けに2万歩も歩くからいけないのであって、この僕は心底うんざりしている。
今日も小雨のなかを散歩したけれど、だから少しショートカットだ。気がつくと、靴と擦れる指のことばかり考えている僕は、"お父さん指"とか"お母さん指"って言い方あったなあと思って、やはり父や母といったものには、あるイメージが固着している、それは現代でも変わらない、だから父のような何々とか、母なる何々と書いた瞬間に、類型的な表現が立ち上がってしまう……だから、目つきの悪い男をわけもなく小説に登場させられない。「目つきが悪い」と書いた瞬間に、小説内の彼は何かを企み始める。しかし現実には、ただ目つきが悪い男なんて無数にいる。現実のように、ただそうであるからそうだ、とはならない小説は、とても不自由だ。
地べたを渉猟する思考。
今は心が無理なので身体も動かないし、働かない頭では文章も書けない。辛すぎていろいろ調べた結果、境界性パーソナリティ障害かもしれないと思った。自己診断は良くないことだけど、自分を知らないのも問題だし。ときどき短い日も作っていかないと、毎日更新なんてできない。そもそも、毎日更新なんてしなければいいのに、なんでまた書き始めたのだろう。その僕については、この僕にはよく分からない。
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