このサイトが重たいことは分かっている。重たいよね?しかし素人には、何とかする術が分からなくて困っている。勉強するかー。面倒だからやめておくかー(突然に、そして劇的にサイトが軽くなったら、勉強したのだと思ってやってください)。
『ちびまる子ちゃん』を見たんです、この前。僕が見ようと思ったわけではなくて、リビングのテレビのチャンネルがそうだったから。「ゲスト声優祭り」というのをやっていたらしいんだけど、そのことを知らなくて、このキャラ、なんかすごい聞き覚えのある声をしている……というか、これ、めちゃくちゃ有名な人が声を当ててるのでは?というところまでは分かったんだけど、クレジットを見るまで田中真弓の名前が出てこなくて、声優聞き分け検定があったとして、まだまだ5級も受からないんだろうなって思った。
『ちびまる子ちゃん』って最近見てます?それじゃあ、見ていた時期はありますか?原作を読んだことのない僕が、何かを言えるとも思わないんだけど、まるちゃんって少し狡いというか卑しいところがあって、でも、それが魅力になっている落語の登場人物みたいなキャラだと認識していたんだけど、久しぶりに見たら、嘘をついたことを謝ったり、人助けをしたりと、とても素直な女の子になっていてビックリした。もちろん、たまたま僕が見た回がそうだっただけなのかもしれないけれど、この話は、「分配された」で『放課後さいころ倶楽部』について書いたことと併せて考えると、かなり視界がクリアになる感じがある。
物語から、飛び越えられる以外のあらゆる障害が取り除かれ、キャラクターから、あまりにも人間的な卑小さや、堕落する様が取り除かれていった先に、一体何があるというのだろう。あらかじめ成功が定められた物語は偽物だし、葛藤のないキャラクターに内面はない。
こんなことばかり書いて、何が面白いんだ。という怒りを抱いて、歩いていた。市民センターの前の掲示板の「東村山土曜寄席」のポスターの上に、「チケットは完売しました」と書かれた紙が貼ってあって、非常に落ち込む。遊雀師匠見たかったのに、と思うのならば、早めに行動すればよかっただけだ。当たり前のことができないから、このような暮らしが続いている。
奥田民生が、音楽で儲からないからTシャツを売るしかないと言っていた、という記事を読んだ。イトーヨーカドーのCDショップはなくなって、紳士服のエリアが広げられた。世界はこの通り、とても分かりやすく動いている。もう文化ではないということだ。
夕暮れ時の街には人がいない。坂道を下った先に、その左側に団地があって、16時57分にスイッチが入れられたから、電灯が点く。一斉に、のはずなのに、とてもばらばらに、瞬きながら点く。美しさに見とれている僕を、後ろから追い抜いていく人がいた。いつの間にか、そこに人がいた。腕時計でタイミングを覚えた僕は、この時間に、またここに来ようと思った。