ブログ「いらけれ」

ついに、構成の渡辺君が「深夜の馬鹿力」を辞めたことについて、とか、思っても言わないことだらけで過ぎる日々。さぼってばかりの一日を終え、体を横にしても、近頃は一つの夢も見ないから、現実だけが続く生活は、拙い映画のようで、息が詰まってしまう。搾取し合う人々の上を、ジェットセッターが飛ぶ。誰かの悪夢のような光景が広がっている。手のひらに収まっている機械で、少し不思議な形の雲でも撮って、死んでいければいいのにね、みんな。

流行りの映画の話題に轢かれて、昼下がり、動かない歩道にしがみついていた。感情と所持金がゼロ。それでもアップルミュージックは、ダウンロードしたはずの曲が再生できなくて、息絶えそうになる。日差しは夏みたいで暑かったし、季節がすっぽ抜けたムードが漂っていた。視界に飛び出してきた蝶々は、轢かずに済んだ。嘘みたいだが、生きていた。双子の兄も、幼馴染みもいなかった。伝わらないパロディをした足元に、それはあった。
寂れ街なので、シャッターは閉まってばっかりなのに、建物の工事をしているとビビる。何か新しい計画でもあるのだろうか。工事現場の前の道に、アイスの袋が落ちていた。「白バラ牛乳バー」と書いてあった。二度見した。見覚えがなさすぎたし、外連味がなさすぎたから。この現実世界において、それだけが映画の小道具みたいだったから。
まず、「白バラ牛乳」を知らなった。鳥取県で愛されているらしいよ。最近は、県外での知名度も上がっているんだとさ。あれ、みんなは知っているのかな。お初にお目にかかった、パッケージに描かれたぼってりとして白いアイスは、とても美味しそうだった。そうだ、今度見かけたら買ってみよう……って、どこで売ってんの?

もう一つ、フィクションが現実に染み出してきたのかと思った例を、あなたに話しますね。
すっかりラグビーの面白さに目覚めてしまった僕は、過去の名場面を集めた動画(公式の奴ですよ)を見たり、ネットにアップされた記事を読んだりしていたわけです。その流れでウィキペディアも読んだのですが、「ラグビーリーグ」のページに、この競技はオーストラリアで3位の人気を誇る、ちなみに1位は「オーストラリアンフットボール」って感じの記述があったのです。
「君は『オーストラリアンフットボール』を知っているか」
僕は、ユーチューブで試合の動画を見て、ぶったまげましたね。小説とかコントの設定でたまにある架空のスポーツみたいというか、SF映画に出てくる未来のスポーツみたいというか。とにかくフィールドがデカいし、その中に選手がいっぱいいるし、両端にポールが4本立ってるし、ルールが色んなスポーツを混ぜた感じだし、点数の入り方がよく分からないし、でも観客がめっちゃ入っているしで、すごく作り物みたいなの。マジで一回見てみて!


Richmond v GWS Highlights | 2019 Toyota AFL Grand Final