高級そうなスーツで決めたおじさんや、魔女みたいな服をまとった女の人が電車を待っている。この人たちも、幼稚園児のころはポンチョを着ていたのだろうか。着ていたのだろうが、どこかで自分のキャラを、「俺は/私はこれでいく」と決めた、それはいつだったのだろうか。
書くことがいっぱいあって助かるなあ。まあ、書くことって言っても、ただ思いつきがあっただけなんだけど。でも、思いつくのだってダメなときはダメだ。思いつく気分になったのは、「菊地成孔の粋な夜電波」を聴いたからだ、8月11日放送分の。あのオープニングを、帽子を目深に被りながら聴いたとき、本当に悪い奴みたいな気持ちになった。最近、卑屈になりすぎていたなって思った。私にも、いろんな面がある、普段はいい奴の振りばかりしているけど。悪いところも、破壊的なところも。人格が多重だと狂ってるって言われるけど、もっと分裂的でもいいんじゃないだろうか。というか、狂ってないみたいな感じでここまで書いてきたけど……自分が狂っていないってどうして言える?ついさっきまで俺は、完全に正しく現実を把握しているつもりだった。依存症患者は、「自分は依存症ではない」と、よく言うそうだ。やっていることの間違いを分かっていながらやる奴は、ただのクズであって、狂人は完全に自分が正しいと確信している。完全に自分が正しいと確信している奴が狂人だ。確かなことは、セルフジャッジで狂ってないとは言えないということだ、しかし、自分が狂っているのではないかと毎秒思いながら生きていたら本当に狂ってしまうだろう。つまり、人間には二種類しかない。狂っている奴と、これから狂う奴さ。
TOUR TAPE | American Pleasure Club
イングランドプレミアリーグの開幕を、その二日後に試合が再放送されているのを見て知った。最近は、本当にぼーっとしていけないと思っているのだが、そんな僕だから、American Pleasure Club(Teen Suicide)の新しいアルバム『TOUR TAPE』が5月にリリースされていたのを今知った、時間はあっという間に過ぎて。アップルミュージックのライブラリの彼らのアイコンが変わっていて、それで気になってクリックしたのが知ったきっかけだったんだけど、相変わらず良い音楽をやってくれていてよかった。
最後の曲の「TOGETHER IN THE BIG BLACK CAR」というタイトルを見て、その曲の歌詞とはまったく関係がなく(アルバムタイトルにツアーが入っているのは関係あるかもだが)、よくバンドマンたちが、ツアーを機材車(?)で一緒に旅したことを曲にしたり、MVにしたりするでしょ。フラワーカンパニーズ の「ハイエース」とか。 あと、トークのネタにしたりとか。そういうの見ると、「羨ましい」ってすげー思うなって。
人間の共同性が作り出すものや、バンドのような人間同士の結びつきでしか作れないものって絶対あると思う。もしかしたら、文章を書く人にとっては、ミニコミを作るとか、同人誌を作るとかというのが、それにあたるのかもしれないけど、やったことない。友達がいないから。