うまくいかないときは、うまくいかない。それが真理だ。この世界について言いたいことはあっても、まだ言葉にできていないから、日記が書き始められない。そうやって日をまたいだパソコンの前で、久々の夜ふかしをしているなあと思う。あの精神的な不調に苛まれていた時期には、24時まで起きていられなかったのだから、この苦しみはマシな方なのだろう。
僕が一般人(パンピー)のフリをしたトカゲ人間だってことに、普通の人々が気づかないのは、僕が普通の人々擬態して、なんとか暮らしているからだが、裏側は異常でいっぱいだから、ときどきそれが漏れ出てしまって、正体を察知した人から順々に去っていく。僕の人生に僕が抱いているこのイメージも隠しているから、誰にも共有されない絶対の孤独は、大きな湖の真ん中に漂う一艘の船の上のように静かで、少しの安らぎさえ覚えているけれど、いつか強い風が吹いて、または底に穴が空いて、あるいは頭山のオチのように……。
結局、有名人のユーチューバー化ついて危惧を抱いていた僕も、「まあそんなもんかな」と納得させられてしまっているわけで、世界はこのまま、まっすぐ進むのだろうな。動画の画質や音声が悪かったり、セットや企画がしょぼかったりしても、そもそも今のテレビ番組がきっちりしすぎなのでは?という疑問が生まれるだけで、むしろ、そのちゃんとしていない感じが、少ししか面白くない感じが適温で、だらだらと見続けながら癒やされてさえいる。
こんなの誰が読んでるんだろ。誰が読んでるか分かんないから、これは自分に宛てた手紙みたいなもんだ。
心は山奥に独りでも、体は東京にあるから、仕事やお金がないことも、友達や彼女がいないことも、そのようにして認められていないことも、そういうものだと受け止められていたとしても、物差しは向こうから当てられるものだから、辛そうな顔をしているうちに本当に辛くなって、やはり痛みや苦しみは誰かから与えられるものとしてあった。僕が「僕はダメ人間だ」と言うときの"ダメ"は、あなた方のなかにある"ダメ"だよ。