スポーツの、とりわけサッカーについてのコラムをよく読みます。それは、ひとつのスポーツを極めたことがない者が、スポーツを見る、スポーツ観戦を楽しむ手引きになるからです。
僕の中で、スポーツコラムといえば木村浩嗣さんの名コラム「誘惑と憂鬱のスペインサッカー」です……ってページ削除されてる!!ぎゃー!!紹介したかったのに!!!!
サッカーは「戦術」の果たす役割が大きく、それによって自チームの選手を活かす、相手チームの選手を殺すなんてことが行われているんですが、ただ見ているだけでは分からないですよね。僕がそうした「戦術」を読み解く面白さを教えてもらったのがこのコラムでした。
また、少年チームを指導している実体験から戦術論、チームマネジメント論や、教育論、スペインの生活、めんどうな親(笑)などが語られて、とっても面白かったんです。
何よりも書き手である木村浩嗣さんの魅力というか、なんというか、それが素晴らしくて。サッカーのコラムでありながら、
それに伴って、それにとどまらず、人の暮らし、人生が書かれているんですよ。そして、愛があふれている文章!!
木村さんは、のちに雑誌footballista編集長になり、巻頭言をまとめた『フットボリスタ主義』という本を出されています。もちろん読んでます。みんなも読んでくれと思います。名著です。ほんとに。出版時にあまり話題にならなかったのがおかしい。もっと売れなきゃおかしい。第2弾を出してくれ。……取り乱しました。
ともかく、本が素晴らしいのは間違いないので、皆さまもよろしければ読んでくださいまし。