ブログ「いらけれ」

楽天レンタルというDVD宅配レンタルサービスで、レンタル料無料(送料のみ)クーポン+割引クーポンが使えて、非常に安く映画が借りられたので、9本も借りてずっと観ていました。それぞれの9本が、それぞれ面白かったのでコメントしつつ紹介します。

『マン・オン・ワイヤー』
綱渡りを成功させるまでのドキュメンタリー。それでいて犯罪を犯すドキドキの面白さもある。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』
マイケル・ムーア監督。分かりやすい主張と確かな意図で作られている。見て損はなし。

『シャイニング』
キューブリック節。ジャック・ニコルソン、有名な顔、トゥーマッチ感。最後は笑ってしまった。

『ROOM237』
からの、シャイニングを語る人々の映画。というか、ほとんどシャイニングの画しか映っていないので、シャイニングを語る言葉の映画。これについては、一本書く予定。

『オールド・ボーイ 』
ざらざらした傑作。全部は成功していないと思うけれど、成功している部分の凄みでお釣りがくる。

『櫻の園』
一方、こちらは完成度が高い傑作。リメイク版ではないですよ。言葉づかいがどうしても古く感じるけれど、そこも良さにつながっている。見てから日映シネマガ「櫻の園」篇を聞いてほしい。

『セブン』
胸糞、後味が悪い。犯人役をやっている、ある俳優の演技の素晴らしさ。 傑作(好きじゃないけど)。

『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』

これもかなりの演技合戦。

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

見方の階層がたくさんある。ゆえに、映画評を見聞きする楽しみも大きい。違法な動画だけど、伊集院光だとか宇多丸だとか、いろいろな考え方を聞くのもいい。

ブログ「いらけれ」

deepdream的なものの面白さは分かるけれど。
ネット文化の性質、ネタ的なコミュニケーションの問題でもあり。

目を引く、一瞬の強さをもつ。
そういうのばかり有難がっても、と思う。
かみごたえがなきゃね。

ブログ「いらけれ」

分かること(分かった気になること)より、ただ読むことの方が難しい。

もう面白いのかどうかも気にせず、はじめは面白いと思って読み始めた、保坂和志のホームで試行錯誤に漂うをずっと読んでいる。「面白いのか」と問われたら、「分からないが読める」と言う。

心を別の階層に置いて、世界や社会や現実を、その作品の中に見出すことは簡単だ。作品ではなく、現実を見ているのであって、さらにいえば自説の強化、あるいは主張の為に作品を使っている。

そう読めるからそう読む。それは、面白がるために、簡単な退屈しのぎに向かわない意思によってなる。

ただ観たり、ただ聴いたり、ただ読むことで、初めて考えるきっかけになると、そう思っている。

ブログ「いらけれ」

芥川賞・直木賞の発表があった翌日、ケータイ小説について考えていた。

そんな大仰なものではなく、ただ、考えていただけなんだけど。
どこへ行ったのか。

携帯電話で(ガラケーで)メールを読むように(それに近い気持ち)読む小説(のようなもの)として理解していたのだけれど、そもそもこれがあっているのか、どうか。

スマートフォン、SNS。だいぶ条件が変わって、文化も変わった。
でも、人はそんなに変わらないと思うが。
TwitterやLINEでのコミュニケーションに全て置き換わったのか、そうでないのか。
ケータイ小説に求められていたものは、いま何に求められているのか。

さっぱり分からない。