ブログ「いらけれ」

「中二病」とは
「黒歴史」とは

もう”ネットスラング”といえないほど広まった言葉たちですね。語義も、変遷してきたものが、ある程度固まってきたように思います(もちろん今の時点ではということです)。

私は、高校三年生になる数日前の3月24日から、9月24日までの半年間、日記をつけていました。どうやら、高校生として最後の年に、何か残しておきたかったようです(頼むから受験勉強をしてくれ!そして高3で中二病はないだろう!)。

読み返せば、じーんとします。「この日記は誰にも見せない」と書いてあるので、彼を尊重して、書き写したりはしませんが……ヤヴァイ。ポエム書いてる。コラムニスト気取りのものもある。「人生とは……」というようなことばかり書いている。ヤヴァイ、確かにヤヴァイ(でも、それって今と同じじゃね?あんまり変わってなくね?とか言わない!)。

でも、そんなに悪く言わないでって思うんです。人生いつも黒歴史、永遠の中学生としての、皆様へのお願いなんです。

もう17、8歳のころは遠くになりにけり。心持ちは分からないけれど、そん時はそん時なりに考えて、良いと思っていたのです。そして、今の私も、これで良いと思っているのです。だから、昔の自分も、それで良いと思っています。少し恥ずかしいけれど。

何かに一生懸命だった自分は、何かから離れてしまった自分からは、滑稽にうつる。だから、否定したくなる。それは、他者に対する視線にも同じことが言えますよね。何かに一生懸命な他者を「痛い」「イタい」と形容するようなものとして。

冷笑的であることは、そんなに悪いことではないと思います。でも、そのことが自分を苦しめたりするよねってことで。

過去の自分の精一杯を、他者の懸命さを酷く揶揄すれば、あるいは全く切り捨ててしまえば、今の自分が精一杯に、懸命になりたい時に邪魔になると思うんです。だって、未来の自分に否定されるかもしれないし。

そんな時代もあったねと、そんな人もいるのねと、軽く受け止める。茶化してもいいけど、馬鹿にしすぎない。今の自分は、未来の自分に笑われるだろうけれど、それはそれでいい。そんな感じがちょうどいいんじゃないかなあ……と思います。

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映画『あん』を観てきました。その感想も書きたいのですが、まとまるまでもう少しかかりそうです。また後日ということで、今日は別の話題を。

「書きえないものを、書くということから」のことをずっと考えています。自惚れているということでもあります(笑)。

もうずっと文章は書かれてきたわけで、その量は、日本語に限っても死ぬまでに読み切れないほどです。ネット上にも記事やコラムがあります。それだけでなく、ブログだって、Twitterだってあるわけで……

それなのに書いている自分に、「馬鹿だなぁ」と思います(笑)。書く前に、とりあえず、名作と呼ばれている小説全部読め!とも。でも、書く。

わたしにしか書けないものがあるのは、間違いないです。でもそれは、誰もが、その人なりのものしか書けない、ということでしかない。

唯一の救いは、時代が変わっていることでしょうか。さまざまに選択肢が増えた情報化社会で生きている。それを上手く活かすことができれば、読んだことがなく、かつ、面白いものが書けるかもしれない……

知識を増やすことは絶対ですが、それだけでなく、「書くために」という視点に立って、生きていくのが必要なのかなぁと思っています。

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歩いてる、踏切の前まできた、かんかんかん、歩みを止める……開かない。
電車の多い時間にあたってしまったらしい、あと駅の近くだからか、左が行けば、右が来る、右が行けば、左が来る、考え事でもしよう……

もし、世界がもっと便利になって。すべての電車が高架橋を通るようになって。踏切を待つ時間がなくなったら、とってもさみしい。
ふいに訪れる待たされる時間。ある人にとっては無駄としか思えない時間。あるいは、何とも贅沢な時間。
タスク管理、スケジュール管理の必要性を叫ぶ声がかまびすしい現代で、こんな発言は無視されてしまうのだろうか。
思い通りにならないことは、重要だと思う。そうやって何かを強制されることが、つくるものがあるはずだから。

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「全部オレの女!」

歌、ダンス、楽器、作曲のみならず、役者の才能もある。病魔に侵され、そこから復活したというドラマもある。メインカルチャーから、サブカルチャーまで横断し、ジャンルレスに活躍する稀代の天才、それが星野源だ!!!!

この歌の元になったのは『日村さん42歳誕生日の歌』だとYouTubeのコメントにありますね。これはラジオ番組「バナナマンのバナナムーン」のなかで歌われたものだそうです。

わたし自身、楽理に詳しいとか、そういったわけではないので、あくまで所感ですが、キャッチーでポップで、踊りだしたくなるような曲ですが、それだけでなく、音楽マニア的なこだわりも感じます。

途中で入る声は、山岸聖太さんですね。伝説(俺の中で)の、ファミ通waveという、休刊してしまったDVDつきの雑誌で『ボーズの○○タイム』という映像コンテンツのディレクターをしていた方。コンテンツ途中に挟まる突拍子もない映像は、ノイローゼコンテンツと呼ばれ、カルト的な人気を局所的に得ていました。ちなみに、星野源さんは『ボーズの○○タイム』に「元気をなくした病気の青年」として出演しています。色々な手段を使えば見ることができますので、探してみてください。

中学生のころ、ひきこもりになって深夜ラジオばかり聞いていたというエピソードや、MCに鷲崎健、作家に伊福部崇を迎えた、CD発売特番ニコ生での、ゆかりちゃんねる視聴者であるといった発言などからも分かる通り、アニメやゲーム、ラジオにも詳しい、イケメンなのに心に「ボンクラ」を持っている、”俺ら”に非常に近い方です……イケメンなのに!!

また、ラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の中のジングル公募企画に「スーパー・スケベ・タイム」というラジオネームで素性を隠して投稿。採用され、その後、番組内でネタばらしというすごいエピソードもあります。わたしは、一タマフルリスナーとして、このジングルを聞いていたので、とてもびっくりしました。

ここまででもう多牌、文脈過多な感じが否めないですが、他にも、SAKEROCK(カクバリズム)とか大人計画とか、あるいは文筆業、病気についてなど、語れるポイントはまだまだ沢山って感じです。

ここまで多才で、かつ、ど真ん中から周辺まで押さえている人はいないのではないのでしょうか。これからの日本の芸能、文化(カルチャー)は、その双肩にかかっているといっても過言ではないし、これからの日本文化の浮沈のゆくえは、彼にかかっているといえなくもなくもない……とにかく、星野源には要注目!!ということですね。