ブログ「いらけれ」

最近はもう、辛いなあとため息をつく毎日を手元に置いて、お金持ちの家で飼われているシャム猫のように撫でている。ヤクルトスワローズがちょっとあり得ない負け方をしたりだとか、家の近くのイオンで楽天チェックというアプリの来店ポイントが貯まらなくなったりだとか、8月は向かい風ばかりだなあと思う。

一番こたえたのが、またプレミアリーグの話になってしまうんだけど、週末を楽しみに思いながら電子番組表で試合を探すが、どれだけ探しても放送予定がなかったこと。僕は、サッカーのことをそこまで好きじゃないから、J SPORTSが放映権を獲得できずに、DAZNが独占中継するということを、そこで知ったわけだ。

放映権で取引してビジネスしていくんだ、ということを考えれば、ずっと同じところで見られるわけがない。放映権の獲得競争をさせたことによって、リーグ側は実入りが良くなっていたりするのだろうから、悪いことばかりではないはずだ。

とにかく、2千円いかない程度のお金を、毎月払うほどではない自分が残念。何についても、そこまで好きになれないのが欠陥。もし、野球が有料のネット配信でしか見られなくなったとしたら、多分見なくなってしまうのだろう。

(一人で暮らし始めたら、事情は変わるかもしれない。テレビは買うとしても、ケーブルテレビには加入しないだろうし、Netflix+DAZNというのはアリだな。いや、AbemaTVでMリーグを見て、TVerでバラエティ番組の見逃し配信を見て、あとはYouTubeで……みたいな、タダライフを過ごしてしまいそう。ちなみに、一人暮らしの予定は無い。)

僕が、少しだけ知っているものはすべて、真夜中に学んだものだ。将棋も麻雀も、それまでにルールだけは覚えていたけど、番組内の解説のおかげで見方を知った。サッカーもゴルフもそう。目の前で起きていることを、(一部の解説者が)言葉で分かりやすく説明してくれていたから、その面白さを理解することができた。

不登校児は昼間に寝ていた。好きな深夜ラジオさえも終わってしまった明け方に、海外サッカーやゴルフのプレーが始まる。将棋や麻雀は、専門的なチャンネルで無思想に流され続けていた。インターネットはあった(まあ、動画サイトはなかったが)けど、人生の引き出しが少ない中学生には、エロ以外に何を摂取したらいいのか分からなかった。そこにあって消去法で選んだものが、僕を形作っている。

今となっては、好きなものしか見ないインターネットだ。これだけを使っているのは、どうにもまずいよなあと思うことはあって、でも、あの真夜中性を再び取り戻せないことも重々承知している。出会わなければ良かったとまで思うような、人生が狂ってしまうような何かを求めていながら、もう無理だろうなという予感で、胸の内は溢れている。

真夜中にボーっとサッカーを見られない世界は、むしろチャンスだ。これだけのチャンネルがあるのだから、その気になれば僕は、新しい何かに出会うこともできるだろう……なーんか、その気になってみたい気もしてきた気がするね。