ブログ「いらけれ」

この人生が、一度しかないという事実に震撼する。やりたいことを、やるしかないだろう。

ヤクルトと日ハムのトレードじゃなくて、やっぱりファンにとっては、秋吉と谷内のトレードなんだよな。もちろん高梨と太田は応援する。でも、投げに投げていた秋吉のことや、一軍での覚醒を期待した谷内のこと、その思い出と期待と気持ちが、来年もチームにいると思っていたから、この心に残っているから、とても大きな寂しさを感じる。

今はあまりにもアーカイブが残りすぎてしまうから、僕も当たり前のように、ラジコのタイムフリー機能を使ってしまうし、その気になれば好きなラジオ番組の音源を、すべて残しておくこともできるだろうし、でも、大切なのは、そこにないものを思うことで、見れないテレビ番組や映画、読めない本や聞けないラジオ番組を思うことは、死んでしまって会えない人や、過去や歴史や、未来を生きる子どものことを思うことに似ている。本当はもっと、いろんなものが、決定的にアクセス不可能になった方がいいと思う。アクセスできてしまうからこそ、真剣に思うことがなくなってしまっているような気がするから。手を伸ばしてもつかめないものと、関係を結ぶことは確かにできないが、関係を結べないものは、切り捨てていいというわけではない。むしろ、そこに人生の真実の大半はあって、だから思うことはやめてはいけないのだ。

あらゆることは冒険だなと思った。今日は鶏もも肉を焼いてみた。あとカット野菜で野菜炒め。今は弱火で焼く、炒めるのが"科学的"らしいですよ。肉から水が出る様子を眺める(そして、キッチンペーパーで拭き取る)。レシピ通りにやったけど、火が通りきっていなくて危ない危ない。でも、こういうことも楽しい。フライパンも皿も、油ぎっていた。シバハマラジオの水曜日を聞きながら食器洗いもして、汚れがきれいに落ちない部分を見つめる(そして、スポンジでこする)。上手くいかないことも、分析したり考察したりが面白い。こんなことを言っていられるのも、たまにしかしないからで、毎日している人は大変だろうし、心底すごいと思うから、僕がほめてあげるよ。

スマホを落としただけなのに、玄関の床で跳ねて角が欠けて、それが操作するときに手のひらに引っかかって、結構な不快感。機種変更しようかなと思う。しかし、新しい機種のどれがいいかとか、自分の携帯電話のプランをどのように変えるべきか、格安スマホと呼ばれているものとの比較とか、難しくて分からないからといって、それを調べたことで、何かをやったつもりになるのは、違うんじゃないだろうか、自分よ。入念なリサーチの結果、来年の1月末のあたりで、機種変更をしようと決めた。2時間くらいかけて。

ブログ「いらけれ」

一昨昨日から昨日までのブログは、いつの間にか、書いている内に三部作のようになって、起きた出来事をただ書いただけだったが、なかなか良いんじゃないかと思う。内容ではなくて、こうして書けているということ、それ自体が。この調子で、こうして書いていこう。

朝から親が、親のことで田舎に行っていて、あるかは分からない20年後、30年後の自分は、あるいはもっと近くのいつかに、自分の親のことで、いろいろ大変だったりするのだろうか。面倒を引き受けることも、人生にとっては重要だとして、しかし、いいところだけ欲しくて、面倒は避けたいと思う卑俗な自分がいる。

それでご飯を作らなければならなかったから、「自分の好きなもの食べよ」と思って、パックご飯とインスタント味噌汁を買ったら結構なお値段で、それで消費のアクセルが踏まれたのか、USBメモリと有線のマウスをインターネットで注文してしまう。夜中に。仕事に使う用の、容量が大きいものが欲しかったのと、どうもカーソルの動きが悪かった気がして。ポイントサイトでためたポイントを、アマゾンのギフト券に変えていて、それが1500円分あったから、支払いは50円くらいで済んだけど(とはいえ、かなりの時間を使ってためたのだから、本当は気軽に使いたくないのだが)。しかし、32GBで950円って。Amazonベーシックマウス600円って。前は高かったよなあ、USBメモリもマウスも。

(ここだけの話なんですけど、あの、少し前にサウンドピーツのBluetoothイヤホンを買って、一年保証を使ったって書いたじゃないですか。あれ、僕は風呂場に持ち込んだりしてたんで、本当に壊れてたんですけど、メールで補償を頼んだら、なんのチェックもなく新しい商品が届いたんですよね……。ということは、実質二本セットですよね、実際に壊れてなくても補償をしてもらえるので……。お得……。)

巨大な駐車場は、駅前のスーパーとくっついていて、店内と繋がっている。駐車場には、専用のエレベーターが備え付けられていて、地下一階の事務所から屋上まで、見回りのために上がった。平日の午後には、そんなところに車を停める人はいなくて、誰もいないそこから、ただ暮らしてきた街を見下ろしていた。空には虹がかかることもなく、UFOが飛ぶこともなかった。疲れてしまった僕は、もう何十年も前、友人が入院していた病院の、屋上のベンチから見た景色を思いだして、懐かしいだけで泣いていた。


Theピーズ「グライダー」

ハタから見りゃそらのんびり
でもとっくにギリギリなんだ

ブログ「いらけれ」

この2万歩の疲れが、どうやったら取れるのか分からなかったし、そんなに疲れていないのかもしれなかった。電車に乗りながら、帰ったらしなければならないことを考えていたら駅に着いていた。見えないほど先まで、これまでもそうだったように、この先も線路は伸びていて、こちらには未来があるんだと言われた。ホームから見た線路はそう言っていた。明日も続いていくようだった。聞いたことの大半は忘れてしまっていた。ためていたラジオのニュース番組は、入管法の改正にあわせて、外国人労働者の実体を特集している。こうして生きていることが申し訳なくさえ思えた。彼らのために、なにか仕事ができないだろうか。かといって僕は、おそらく一つも動かないことも分かって、本気で思った。種が蒔かれなかった土地には、花が咲くことはない。

人生の真実を知って、嬉しいと思うか、それとも悲しいと思うか。歌を歌うことと、詩を書くこと、人と話すことは決定的に大切なのだ、人類にとって。歌うことが好きな人は歌えばいいし、書きたい人がいれば書いたらいい。話したい人がいるならば、誰かに声をかけなよ。その日は朝から雨が降っていて、外に出かけるのが億劫だったから、ベッドにへたり込んでいた。酸欠のように目の前が暗くなって、脳が締め付けられて、瞼を開いていられない。僕のような壊れた機械は、回収されてしまえ。それでも、順天堂大学よりかはいくらかマシだけどな。こういうのは、どんどんやったらいいと思う。意味不明で、馬鹿で、救いようがないと分かっていたら、受験生も選ばなくて済むわけで、手間が省けるだろう。

苦しみのなかにいる。それでもヒートテックはちゃんと暖かくて、それはイトーヨーカドーの店内もそうだ。せわしないギターのリフ。足を引きずって歩く人を見ていた。なにか食べたいが金は使いたくない。考えるのは金のことばかりで、いっそ考えるのをやめて、とにかく稼げる仕事を探したほうがいいのだろうか?ものを書くのはあまりに金にならなくて、アンケートサイトとポイントサイトだけが拠り所になっている。そういえば先日、5000円分のポイントが、あるポイントサイトで急に付与されて驚いたなあ。これはまあ、ポイントサイトがアンケートサイトと提携してアンケートもやっていて、そのアンケートサイトにも登録している僕は、てっきりアンケートサイトが主催したものだと思っていた会場調査が、ポイントサイトがアンケートサイトを通じて主催したものだったから、アンケートサイトに付くと思っていたポイントが、ポイントサイトに……ああ、ややこしい!

愛すべき暮らし、平和、日常のなかにいて、それ一つで一日分の野菜の半分が摂れてしまうというレンジで温めるだけの鍋と、パックご飯に卵をかけたものは最高だったし、優しい気持ちで人のことを思っていたい。失敗を繰り返してしまう人を、悪事を反省しない人を、人の心を持っていないような犯罪者を、誰かを、許さない限り僕たちは許されることがないのだから。

ブログ「いらけれ」

言葉にできることは大してなかった?それまでと比べてぐんと寒くなった世界から帰ってきて、人生の夜も明けるのだ、きっとなどと、追い炊きをした湯船のなかで考えている。さっきまでの僕が、深夜の自分だとしたら、今の自分が朝の自分だ。生きているのだから、楽しんでいいのだと分かった。見たかった「NHK杯テレビ将棋トーナメント」は、居眠りしてしまったけれど。
昼間には、お土産の博多ラーメンの袋麺を食べる。僕たちが、インスタントに新しいものに出会う、とても簡単な方法として、そして実は、新しいものによく出会っている場として、食べるということがあって、だから、常に新しいものを食べたり、食べたことのあるものを新しいように食べたりしていくことで、それに一々驚いたり感動したりして、人生が豊かになるのだ。だから僕は、普段食べているミックスナッツにプラスして、落花糖を購入したこと、そしてそれらをミックスするという判断、口の中に入れたときの味、そのすべてに感動と感謝をしている。
夕方に用事があって、出かけなければならない。その前にまず図書館に行って、借りてた本を返し、また新しく本を借りた。これから開かれる、まだ見ぬ次のページにワクワクしている自分は、少しつまらないくらいに健全だった。早く出てきてしまったようだったから、目的地である阿佐ヶ谷の前の荻窪で電車降りて、少し歩こうかなと考える。もちろんこれは、深夜/早朝に8000歩ほど歩いた日のことだ。
電車が遅れていた分だけ、将棋ウォーズをゆっくりできてよかった。将棋の調子が悪いのは考え物だけど。余裕余裕と思い込んでいたが、駅を出て時計を確認し、グーグルマップで経路の所要時間を見たら結構ギリ。でも、とりあえず歩き出して少ししてから、たった時間と減った所要時間を比べたらピッタリ同じ分数だったので、そこからは時間を気にすることはやめた。荻窪の大きい道路は、特筆すべきことはなかった。自転車に乗ったお巡りさんに、女子高生が何かを尋ねていて、それを横目に進んだ僕を、小走りの彼女が颯爽と追い抜いていった。知らない街だなあと思った。
会場調査のアンケート。少し早く到着したのに、待たされることなく始まって、あっという間に終わった。時給にしたら1万2000円ぐらい。心と懐はほくほくしていたけれど、日本を覆った寒気はやっぱり強力だったみたいで、阿佐ヶ谷駅まで続くアーケードはとても寒かったのに、パントマイムやバルーンアートのパフォーマーはそれでも、そこに立ってパフォーマンスをしていた。素晴らしいと思った。こんな街で生まれ育ったら、僕でもひねくれずに大人になれただろうか。空気とクリスマス飾りが、キラキラと輝いていた。