ブログ「いらけれ」

11月が終わって、12月になった。『粋な夜電波』の「韓流最高会議」も最終回を迎えた。放送ではカットされてしまったトークやアフタートークが、ポッドキャストで配信されていたのが懐かしい。ねじれていることと、こじれていること、一筋縄ではいかないことと、分かり合えいないことと魅力を、僕に教えてくれたし、もちろん「僕とTWICE」にある通り、TWICEに出会うきっかけとなった企画だったわけだ。場所がなくなると途端に、衰退したり、失われてしまう文化というのが間違いなくあって、だから「韓流最高会議」の跡を継ぐような何かが、出てくることを勝手に期待している。自分で作れなくても、応援ぐらいならできるしね。

最近は朝起きれなくて難儀している。朝のうだうだしていた時間と、将棋ウォーズをしていた時間と、ウイニングイレブンをしていた時間を、カルチャーに費やしていればすごい人になっていたことだろう。クソくらえだね、そんなの!僕は、僕の褪せていく時間を、こうして文字にして満足している。

ビクターの「RC-T1MD」は、2003年に発売されたんだってさ。僕の部屋の隅で、埃をかぶったCDラジカセ。今はどこぞの姉貴が置いてったヤツ。使ってた部屋と一緒に、勝手に譲り受けた。姉貴からは他にも、いろいろなものを勝手に譲り受けたわけだが、それは姉貴のプライバシーだから書かない。『深夜の馬鹿力』が録音されたMDの入った籠をどけて、トレイの蓋を開けたらアジカンの『ソルファ』が、いつ聞いたっけなあ。『僕たちのソウルミュージック』を入れてから、リモコンがないことに気づいた。何年も使っていないから、どこにあるか分からなくなって、部屋は汚いから探す気も起きない。引きこもっていた頃は、死ぬほど使い倒していたあのリモコン。『深夜の馬鹿力』を録音して、自分でCMと音楽をカットしていたあの頃。90分ぐらいの音源を、トイレでも風呂でも、家族で飯食ってても聞いていた俺。行っていない学校が、燃えることだけを毎日祈っていた中学生時代が、まだそこにある。忘れてしまったつもりだが、聞いたら思い出すかなあ。流れているロックミュージックと合わせて、心がいい感じになった。正しくなんかなるなよって、俺が僕に伝えた。

『カウボーイビバップ』が実写ドラマ化されると聞いても、期待も不安もないぐらいには擦れてますよ。でも、Netflixは契約してしまうだろうし、見てしまうだろうな。それが愛というものだ。