ブログ「いらけれ」

「10月14日の思い出」で予告したように、今月も「渋谷らくご」に行ってまいりました。毎月、生で落語を見る(聞く)というのは、やっぱり良い習慣だし、続けていけたらなと思う。音源で聞くのとは、体験として段違いだしね。

そんで、今月も開演前の腹ごしらえで「松濤カフェ」に行って、サイズを間違えるというミスを犯すという。コスパが良い方に詐欺という、今時なかなかない店だよなー。味は間違いないしなー。リニューアルするという情報もあるけど、どうなるんだろう。渋谷に行ったら、また食べに行きたいなー。

お腹パンパン&ギリギリで、空いていた席に着いて、終演後のトークまで楽しんできました。

こしら師匠。シバハマラジオ裏話から、ウーバーイーツに登録する話まで、枕から飛ばす飛ばす。演目も「火焔太鼓」ってなってるけど、俺の知っている「火焔太鼓」じゃない!(後に高座に上がった全員からいじられていた)。お殿様の前に太鼓を持っていかなかったからね笑。とにかく爆笑爆笑で、今日の公演の勝利を確信した。

市童さん。面白くも怖くもあり、一方で情景、一方で人間の業を描写する「夢金」。めちゃくちゃ良かった。淀みのない口跡で、それまでとは一転、江戸の冬へ連れていかれた。かじかむ指で、ほっかむりを外すその仕草よ!これぞ落語って感じだった(こしら師匠のそれが、落語じゃないってことじゃないぞ☆)。
なお、市童さんが公演後に、「マークシティの中で僕ぐらいの歳の男二人組がシブラクの感想を言っているのをちょっと盗み聞きしました」ってツイートしていたけど、それ私たちなのでは……と私たちの中で話題に。客の目線から、偉そうに批評するようなことを言っていた気がして、私たちなら申し訳ないなと思った。

小痴楽さん。こちらも枕から爆笑爆笑。話があっちに飛び、こっちに行きと天衣無縫。それでいて、どんな話か分からなくなるってことがないのがすごいよなあ。小痴楽さんが話せば、どんなエピソードも、どんな落語も面白く料理されてしまう。しかし若いのに、テクノロジーに関してはこしら師匠との差がすごくて、おじいちゃんみたいだなって思ったw

馬石師匠。「井戸の茶碗」ってこんなに面白い話だったっけ?というほど、最高級の高座だった。タツオさんもアフタートークで話していたけど、元の落語にある、今の時代からすると疑問に感じてしまう部分はカットされ、すっと胸に入るものに仕立て上げられている。同じ時代に生きていて良かった。

ということで今月は、4周年記念本も手に入れられたし、大勝利したのだった。連れて行った友人も、喜んでくれていたようだった。来月は「しゃべっちゃいなよ」の年間大賞を決める回に行く(すでに予約済みだ)。毎年外れないから、今年も面白いだろう。今から楽しみだ。