ブログ「いらけれ」

恐ろしいことに、毎日書かないと、ブログの記事のストックが毎日減っていくんですよ。もう書きたくないとか、書くことないって思っても、減っていく恐怖が大きすぎて、書きたくもないことを書いてしまうんですね。昔、津田大介さんが、学生のころに家族全員が無職になってしまったときの、冷蔵庫から物がなくなっていく怖さを語っていたけれど、そういうことかなと思った(多分、そういうことではない)。

「荻上チキ・Session-22」「『国会』も『暑さ』も異常。そして、人文字は人権侵害だっ」荻上チキがコメント
「この荻上チキが面白い2018」ノミネート間違いなし。集合写真でわざと外れ、溶け込めていなかったことを表現し、後に入学する人々へ警告を送る少年チキ。
人文字でメッセージを作らせることは、思想信条の自由の侵害であり、そのメッセージはフェイクニュースだと語るチキ。
まともそうに見せている人も、色々曲がってんだなーってことが分かって、いい放送だと思いました。

「2018年7月20日 第31期竜王戦決勝トーナメント 豊島将之棋聖 対 深浦康市九段」
何も考えず80手目まで進めて、「先手が勝つかなあ」なんて思いながら、そこで手数のスクロールバーを見て、その長さに「!!!」ってなった。優勢からの、逆転からの、入玉模様からの……という、最高に難解な将棋。将棋棋士は寿命が平均より短いと言われている。つまり命を削っているのであって、そうやって作り出される勝負が見られる幸せを感じなければならない。

早朝っていうのは人をおかしくさせるのだろうか。「深夜の馬鹿力」のスタンプラリーの話面白いなあと思いながら歩いていたら、地面にスーツの足が4本並んでいて、恐る恐る近づくと、男が二人、さながらアニメやマンガで、河原でケンカしたあと「お前、意外とやるじゃん」「お前もな……」って寝そべりながら語る、それぐらいの距離で寝ていた。眠るにしたって、公園とか、ベンチを探すだとか、建物の陰であるとかではなく、本当にただの交差点近くの道の舗装されたタイルの上で、気持ちよさそうに目を閉じていた。主に、そこで寝よう、寝てもよいとなった思考が怖かったので、足早にその場を離れた。

部屋に、ゴーゴリを落語調で訳した本があって、「落語調って……」とは僕も思ったし、読んでも、どうかと思ったけど、途中までは読んで、そのまま置いてある。
小説家の人って、どうして小説みたいな、あんなすごいものが書けるのか、さっぱり分からない。脳内に架空世界のイメージを作ることも、読み手の脳内に作らせることも、本当にすごい芸当だと思う。心の底から尊敬しているけれども、でも、途中で読むのやめちゃう。
普段使っているカバンには、文庫化されたときに買った『カンバセーション・ピース』が、その描かれた日常を追って、途中まで読んだまま、ずっと入っている。