ブログ「いらけれ」

「こんにちは」
こんにちは、と珍しく挨拶からブログを始めてみよう。そろそろ僕も「キャラ変」しなくては、マンネリだから。「キャラ変」しようと思ったのは、「スワローズの隠れイケメン・田代将太郎の心を動かした先輩からの電話」を読んだからではない。いや、読んだからかもしれない。自分の深層心理は、自分でも分からない。私は、私が考えていることが十全に分かっているわけではなく、それは……と、いつも通りのブログに戻っていってしまうのだった。

今書いてるのは朝方で、というか早朝で、そうなったのは肩と首のコリからくる頭痛で、震えたり、寒気がするのに汗をかいたりしてて、苦しんでたらいつの間にか寝ていて、起きたら朝だったから。
頭痛の、あの普段の生活では想像もつかない痛み。そして、全ての能力を奪われる感覚。頭痛の最中にしか考えられない人間存在の謎があると思う。そんなのないかもしれないけど。
つーか、まだ十分回復したわけではなくて、頭が働かない感じがあって、文章が面白くないとしたら、そのせいだと思う。違うかもしれないけど。

・イタリアの難民問題(「荻上チキ・Session-22 特集「イタリアでポピュリズムと右派の連立政権が発足へ。その背景と影響を考える」」)から思いついた、「難民問題とゾンビコンテンツのリアリティ」
藤田直哉さんのツイートから思いついた「camp copeとライオット・ガールムーブメントの関わり」
・菊地成孔さんの連載(「エヴリシング・ハプンズ・<ミー・トゥー>」)を読んで思いついた「#MeTooと改竄され得る記憶や感情」
などなど、色々思いついてはいる。色々思いついてはいるんだけど、それについて書くだけの能力や知識がない。歴史を知らないし、資料を集めることも難しいし、英語は読めないし、加えて、まとめて読ませるだけの筆力もない。正に慙愧に堪えないという感じだが、しかし、「能力や知識がないなら、それを付けるように努力せよ」などと、〈私に〉言ってはいけない。なぜなら、その正論は人間を、〈私を〉追い込むから。〈私を〉追い込まないでくれ!

ツイッターで、バズるおもしろツイートの文体みたいなのってあって、それさえあればどうやら内容とかどうでもいいらしくて、僕はそういうのを見かけると本当に辟易とするんだけど、バズってるから、そうじゃない人が多いらしい、そのことも嫌だ。
あと、男性で30代後半からそれより上のライターとか評論家に、冷笑系というか皮肉を言っている人が多くて、そういう皮肉的なシニカルな態度を見ると、自分たちの世代にはない感じで、自分たちの世代にはそういう人いないなあと思ったりする(たぶんダサいと思われるから)。だから、皮肉を読むと「おじさんかな?」って思うってことなんだけど、なぜ皮肉やシニカルなことを下の世代が言わなくなったのかについては、考察対象として面白いと思っている。

進路相談をしていた。担当教師の「あなたは好き勝手書いているだけで、たいして面白くないのよ」という言葉に深く頷いていた。教室の大きな窓から夕日が差していた。この町から富士見町という名の通り富士山が見えていたのはいつまでだったのだろうか。窓から外を見る。校庭にはキリンが一匹いた。キリンに夕日が差していた。

「小説家、草花に詳しすぎ問題」について語りませんか?「仕事を終え、帰る道のその傍らには夾竹桃が咲いていた。」とか「隣家の庭に毎年夏になると芙蓉が咲く。」とか書かれてても、パッとは想像できないよ!つか、あんたはなんで花の名前知ってんの?ってなるアレについて。
でも、これ「皆が想像はできないが、想像してほしい風景についてどう書くか」という問題だと捉えなおすと急に深くなるな。皆が想像できるからといって桜やタンポポばかり小説に出すわけにいかないし。
あ、もしかしたら「俺が草花に詳しくなさすぎ問題」なのかもしれないけど、それは……それ。

「2018/06/05 今日のボイスメモ」