ブログ「いらけれ」

行ってきましたー。

近くの公園が木立のおかげか涼しくて、少し歩いてから中に入りました。
雰囲気はゆるーい感じ。ご高齢の方が大半。もちろん高座の最中に携帯電話がなる。いつもの渋谷らくごの良さが改めて分かる。
客入りもそこそこって感じで、非常に残念だなーと。しかし、あの雰囲気では友達を誘いにくいし……。

さて開口一番、桂竹のこさん。九月中に二つ目昇進されるそうで、どうりで面白い。昔話にいちいち突っ込み、果ては解説までしてしまう子どもが憎たらしー噺でした。

神田松乃丞さん。演目は「雷電の初土俵」(だと思いますが、詳しくないので……。)渋谷らくごで観ているときとは違い、薄いリアクションでやりづらいであろう中、熱演!雷電為右衛門の取組の様子が鮮明に浮かぶ!来てよかった!って心底思いました。
この描写力、松乃丞さんの大きな魅力の一つだよなーと勝手に思っています。
ほんと、より好きになったっす。もうファンです。

桂歌春師匠。いつものニコニコでの枕が、客席の雰囲気とも合っていてよかったです。からの「崇徳院」。生で観るの初。
かなり「くすぐり」(っていうので合ってるのかな)を入れられていて、楽しみました。
で……ここからは、こちらの話。「崇徳院」まだ今一つ楽しみ方が分からないんですよね。もちろん、僕がまだ未熟だからですよ!だって古典として残っているんだもの。まだ分かってない魅力があるんだろうなー。帰り道は、噺の核は……だから、自分だったらこうやるかな……などと考えてました。

仲入り後、鏡味よし乃さんの太神楽。生で観るとすごーい。
でも、自分は太神楽観るの向いてないかも(笑)。ずっと、失敗したら気まずいことになるなとばかり考えてしまった。
終演後、よし乃さんが出口で見送りをされてたのですが、さわやかな洋服で素敵でした。

トリは三笑亭夢丸師匠。おもしろい!軽妙というのか、明るくて大笑いの枕から「目黒のさんま」。これも生では初。
お腹が空きすぎるお殿様、さんまが好きすぎるお殿様。その仕草や表情の可笑しみ。プラス現代のお笑い的な面白さもあって。

大満足だったんですが、どうも何かスッキリしないなあと思ったら……噺家さんみんな渋谷らくごで観てることに気付きました(笑)
歌春師匠は、初回のまくら王で。夢丸師匠は、まだ二つ目だった頃に、という。
こんなこともあるもんかー、と少しビックリしました。

ブログ「いらけれ」

本当にそうかどうかは置いとくとして、自分を切り売りしていった方が良いのだろう。
結局、私小説もある種の吐露として読むものとして読んでしまう。
それを読みたいと思う心が卑しいと思う私も。

「良いかとかそんなのは大丈夫で、ブログは風景とか書くし。」と思った。
不満が、そりゃ溜まってる……社会のせいにしたいから、愚痴ることもある。
しかし、それはそれで、あっていいものとして私は、一昨日書くのを止めた。

で、こうやって書くことがもう一つの吐露になっていて、つまり逃れられないのだなと知る。

ブログ「いらけれ」

趣味のものを見えるところに置くようになった。初めは意識的にではなかった。少年ハリウッドのDVD。マッドマックスのパンフレット。文庫版の野火。大東京ポッド許可局で買った手ぬぐい。

インテリアではない。誰かに見せたいからではない。物には気配がある。消費できる情報を持つだけではない。

その異物感には圧があり、私は奮い起こされる。物は、そういうものとしてある。

ブログ「いらけれ」

ハローワークから歩いて歩いて、国立病院の脇を抜ける。それから、線路沿いに出てずっと進むと左手に大きなグラウンドがあり、金網で隔てられているその横をさらに行くと、中がうかがい知れないがグラウンドに付属しているだろうプールの、そのスタンドが現れる。見上げるくらい大きく、下が抉れていて、上が迫り出しているように感じる。それはだから、天井が向こうにいくほど低くなる造りで、自転車を置くのにちょうどよいようだ。人の気配がないのにずらっと停めてあり、万年駐輪場になっている。