拓殖大学の八王子キャンパスの最寄り駅である高尾駅は、JR東日本と京王電鉄という二つの路線が乗り入れている少し古びた駅だ。一限の必修英語のために早起きして乗る中央線快速はとても混んでいて、到着したころにはくたびれていた。朝はいつもトイレに寄るのだが、トイレは着いたホームとは別のホームにしかなく、階段を上って跨線橋を渡らねばならず、しかし、そこから見える朝の山々はいつも美しかった。大学生や、そこに住む人達が使う南口と違って、北口は観光客向けになっていて、飲食店や土産屋が並んでいる。気の置けない友人のいなかった僕は、その日の講義が二限や三限で終わったときには、北口の方面から真っすぐの大きな道を一時間くらいかけて、スマートフォンにたくさんのポッドキャスト番組を入れて、西国分寺駅まで歩いた。


detune. / ムシバメルモノ PV

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